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GOOD!

※コンプリートエディション購入、ＲＤＲ本編クリア済み、オフラインのみでのプレイです。ストーリー１周＋続けざまにトロフィー用に再プレイ中です。

■満足感
ＲＤＲ本編のセルフパロディ作品です。本編のキャラクター、ストーリー、システムを知っていると、にやりとさせられることが多いです。
ストーリーのオチは・・・「そうくるか！」とつっこみ、笑いました。「期待」はしなくて結構ですが、クリア者同士で語り草になるラストだと思います。
そして「クリア後」も笑えます。本編の「クリア後」が残念だった人でも、こちらは気に入るかも知れません。

とにかく、本編（の、特に悲喜劇要素）が好きであればあるほど「笑える」作品に仕上がっています。

■熱中度
チャレンジ要素もそれなりに充実しています。本編での宝探しが好きだった自分としては、本作でも用意されていてほっとしました。もちろん他のジャンルも健在です。

■オリジナリティー
私がプレイした限りではカバーアクションの出番が１度もなく、それにクリアしてから気付きました。でもボタン押したら相変わらずできちゃって、思わず笑ってしまいました。その手のことが、他にもいくつか。
こういう、誰にも伝わらないかもしれない面白ポイントがまだまだ発見できる気がします。不思議な存在のタイトルです。
このポテンシャルをどの指標で表現したらいいか分からなかったので、オリジナリティーに５ｐｔつけました。

BAD/REQUEST

■快適さ
ある拠点の出入り口で、ゾンビの無限湧きが起こります。遠くからやってくるだけならいいのですが、空間に突然出現します。安全なところから退治しまくる快感を得る分にはよいですが、「旅立とう、そのために掃除しよう」というリアリティは無し。結局ゾンビの只中に飛び降りてダッシュするしかない。残念。

また、何も居なかったはずの道を振り返ると大量に湧いていたりもします。ホラー要素としてはいいかも知れません。ゲームの理不尽さなんて、個性と受け入れてしまえば「笑える」ものです。しかし、開けた平原でそれをやるのはちょっと無神経だと感じました。

私はワープ嫌いな性格で、ＲＤＲ本編の方ではクリア後のコンプリート作業を通じても２回ほどしか使っていませんが、今回はクリア後使いまくっています。
というのは、ＲＤＲ本編では人助け・収集・金策・チャレンジ・サブイベントなど、「移動のついで」にできることが多いので、計画を立てたりそれを壊されたりが楽しかったのですが、本作ではエリアが縮まっていないのに関わらずそうした要素が少なくなり、バランスがとれていません。のんびり移動したところで、特にやることがないのです。チャレンジ数にあわせてエリアが狭くなっていれば釣り合いがとれていたのに。
この点、大きな退化を感じさせられたのでＢＡＤに挙げました。

■難易度
プレイ開始時は、「きついでしょうけど諦めてね」的な非情なアナウンスや数々の出来事に「本気か！」と突っ込みし通しでしたが、クリアするころにはかなりぬるくなっていました。補助アイテムはまったく不要でした。もっと、映画『マトリックス』の現実世界のような、「気が狂いそうなほど物資が無い、でも郷土を離れられない」、そんな感覚を味わいたかったですね。

■ストーリーとシステム
単調です。上記したようにおまけ要素不足で、どうしても作業化してしまいます。
まぁ私自身は作業は好きなのですが、もっとバリエーションが作れたのでは？　例えば集団疎開と護衛のミッションとか。支援物資強奪などの悪者プレイも選択できてよかったのでは。

COMMENT

私はコンプリートエディションを、しかも格安で手に入れたので、もちろん損した感があるはずもないのですが、ＲＤＲ本編の購入者が別途追加購入するには、見合わない値段かも知れません。本編初版の半額ですが、そんなボリュームはありません。もう少し安くてもいいのでは。
（ただし、オンラインプレイヤーなら評価は変わるかもしれません）

ただ、だからといって本編を気に入った人には「損するからやるな」とも言えない。買って楽しくないということはないでしょう。「高いけど買っとけ」という変な勧め方をせざるを得ない。非常に性悪なゲームです。開発元は商売上手ですね。

ＲＤＲ本編をやってない方は、ゾンビゲー好きだからといってこれ単体でプレイしてもしょうがないと思います。全部入りの「コンプリートエディション」を探して買いましょう。