PlayStation mk2 :: 北斗無双 International レビュー

北斗無双 International レビュー

発売元	コーエーテクモゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/12/02
価格	3,990（税込）
レーティング	【Ｄ】17才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版) ／改訂版の設置基準について
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：アクション ■ プレイ人数：1〜2人【廉価版】 ■ 発売日：2012/11/08 ■ 価格：1,890円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	4pt	4pt	2pt	2pt

総合点
71pt

GOOD!

幻闘編のストーリーが大変良かった。
「もしあのキャラが原作とは別の行動を取っていたら…」というIFの展開が繰り広げられる内容。
どのストーリーもファンならニヤリとしてしまう内容になっているので、最後まで楽しめました。

幻闘編のゲームデザインも基本的に面白い。
他の無双シリーズ作品と同じように「広大なステージ内を縦横無尽に駆け回りながら、敵を撃破していく」という内容ですが、爽快感があってかなり面白い。
ザコ敵のワラワラ感がかなりあるので、奥義で一掃できた際の爽快感がかなりあります。

キャラを成長させる経絡究明図のシステムがハマりやすい。
いわゆる「スキルツリー」の類で、スキルポイントを消費してスキルを埋めていくことでキャラを成長させることができます。
パラメータの強化や装備できる技能の獲得など、埋めるごとに強くなっていく実感が増えていくスキルが多いです。

グラフィックの出来が良いです。
肌のしわや瓦礫の汚れ具合など、登場するキャラ達やオブジェクトの造形の質感がとても良く出来ています。

爽快な曲から感動的な曲まで、BGMも良いものが多いです。
「愛を取りもどせ！」のアレンジ曲を聴けるのは、大変うれしい。

挑発行為でバラバラにいる敵を寄せることができるところ。
敵が点在していても挑発で寄せられるので、奥義で一掃したい時に便利。

BAD/REQUEST

伝説編のストーリーの内容が原作再現には程遠い内容。
かなりの登場シーンや登場キャラをカットしていたり、原作とは無関係な改変がされていたりします。
そのため内容が終始説明不足になってしまい、原作を知ってないと内容や展開がよく分からない場合が多いです。

操作キャラがたったの８人のみ。
南斗六聖拳ではシュウとユダがNPCのみの参戦で、南斗五車星ではヒューイとシュレンとリハクが未登場。
敵キャラでもカーネルやデビルリバースなどが未登場のため、この辺りも原作再現の低さに拍車がかかっています。

何人かの声優さんのキャスティングにミスマッチがあるところ。
30年以上前のテレビアニメ版と同じキャスティングにするのは難しいとしても、それに近しい声優さんか『真救世主伝説シリーズ』やパチンコ・パチスロ系と同じ声優さんにしてほしかった。

主人公であるケンシロウが基本的に弱い。
攻撃モーションが全体的に遅く、敵の攻撃を不意にうけてしまうこともしばしば。
しっかり育成すればそれなりに強くなるのですが、ラオウやレイなどの他のキャラに比べると使い勝手はかなり悪いです。

敵の攻撃がけっこう強く、時々煩わしく感じるほど。
ザコ敵はこちらが攻撃中に割り込んで攻撃してきたり、遠くから火炎瓶や矢といった遠距離攻撃をしてくるのですが、これらが地味に煩わしい。
ボス敵は基本的に体力が高かったり、ボスによって特殊能力が付いていたりするので、倒すのに時間がかかりやすい。

幻闘編のステージ内にある拠点ですが、かなり敵に落とされやすい。
こちらがせっかく拠点を制圧しても、ザコ敵の攻撃などでアッサリと落とされてしまうことがしばしば。
そのせいで、拠点を制圧し直すためにステージを終始駆け回ることが多いので、少々面倒に感じやすい。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用。
北斗の拳のゲーム作品はPS版世紀末救世主伝説、セガエイジス2500版、ラオウ外伝天の覇王、真・北斗無双、北斗が如く、パチスロ（Plus、ポータブル、２乱世覇王伝天覇の章、F世紀末救世主伝説）をプレイ済みです。
無双シリーズは真･三國無双１・４(無印・Empires)・５(PSP版Special・PS3版Empires)・６(無印・猛将伝)・７(with猛将伝・Empires)・2nd Evolution、戦国無双２(無印・猛将伝・with猛将伝＆Empires HDver)・４(PS3版無印・PS3版II・PS3版Empires）・PS3版真田丸、激・戦国無双、OROCHIＺ、真･北斗無双、アルスラーン戦記×無双をプレイ済みです。

たまたま新品510円で売られていた今作を購入しプレイ。
購入当初はそれほど期待していませんが、いざプレイしてみると結構楽しめました。

私は続編である『真・北斗無双（以下：真）』を先にプレイしていたこともあり、今作の悪い要素が少々気になりました。
ですが、幻闘編のストーリー・戦闘の面白さ、今作のみのオリジナル奥義、経絡究明図によるキャラの強化の楽しさなど。
真では引き継がれなかった要素もあり、それらを堪能できただけでも良かったです。
続編である真では登場キャラの大幅な増加、アクション・操作性の改善による爽快感アップ、原作再現度を高めた伝説編のストーリー改善など。
改善・追加された要素もあるので、今作で気になった悪い点は真で楽しむのが良いです。

北斗の拳が好きならオススメしたいです。
可能であれば、今作クリア後に続編である真もプレイするとより楽しめます。