PlayStation mk2 :: トラスティベル〜ショパンの夢〜ルプリーズレビュー

トラスティベル〜ショパンの夢〜ルプリーズレビュー

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2008/09/18
価格	7,329（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon ／オリジナル・サウンドトラック／ニュース
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：新感覚クロニクルＲＰＧ ■ プレイ人数：1人（戦闘時のみ最大3人）【廉価版】 ■ 発売日：2009/09/03 ■ 価格：3,800円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	4pt	3pt	3pt	4pt	3pt

総合点
69pt

GOOD!

XBOX 版は存在そのものを知りませんでした。ストーリ的な部分も含めて PS3 版が初めてです。

●オリジナリティ
ごく普通の RPG ですが、実在するショパンの最期の夢が舞台という少し変わった設定が興味深いところと、戦闘がよく練り込まれているものである点を評価して 4 点としました。（PS3 への追加要素付きの移植みたいですが、XBOX 版を知らないのでその点は加味していません）

●グラフィックス
アニメ調の CG が奇麗です。戦場のヴァルキュリアとはまた違ったタッチです。マップもよく描き込まれていて丁寧な仕上がりを感じます。メニューもフォントが大きめで手書き風で読みやすいと感じました。これも 4 点としました。

●サウンド
BGM は印象に残るものはあまりありませんが、各キャラのボイスは声優さんがぴったりな感じでどのキャラもイメージと声がよく合っていると思います。イベント・戦闘中のキャラのボイスは昨今の RPG では重要な要素と思うので 4 点にしました。

●快適さ
HDD インストールはないですが（ないと思います）非常にロードは快適です。特に最初に PS3 に電源を入れてから最初の画面が出るまでは PS3 のソフトの中では最速の部類に入ると思います。

BAD/REQUEST

全体的に丁寧な作りなので重箱の隅をつつくような瑣末な指摘ですので、ゲームを楽しむ上では特に問題ではないかと思います。

●タイトル画面
最近の RPG だと圧倒的に LOAD を選択する回数が多いのでメニューの選択状態が LOAD になっていることが多いのですが、このゲームは NEW GAME がいつも選択されています。毎回毎回 LOAD を選ぶのが少々面倒です。

●キャンプ画面
いわゆる街やフィールドで開くメニューの画面ですが、よくあるアイテムやステータス・設定などのメニューが全てアイコンなので少し分かりづらいです。

●フィールド画面
自分が通過した所のマップくらいは見れるようにして欲しかったです。あとよい所に書いた点ですが、CG が丁寧に作り込まれているものの、いろいろ描きすぎと言う感じで「絵」としてはものすごく奇麗ですがその中でキャラクタを動かすと少し見づらいです。特に宝箱の位置や出入り口などパッと見た感じよくわかりません。

●バトル画面
システムは練り込まれていると思いますが、シンキングタイムと行動時間が決められていてパーティレベルと言うのが上がっていくとどんどん短くなります。自分の順番が回ってきてもぼけっとしているとシンキングタイムが終わって行動時間が減って（そもそも移動と攻撃で最初でも 5 秒、少し進むと 4 秒に減る）自分の番が終わってしまいます。この辺の要素が戦闘中の緊張感やリアルさを出すポイントなんでしょうけど、ゲームなんだからゆっくりやらせて欲しかったです。

また、視点をいちいち変えないと戦場全体が見渡せないので敵が何処にいるのかわからないのと、次の順番の人には「Next」と表示されるのに今回ってきている人には「Now」とか出てくれないので誰に順番が回ってきているのか非常に分かりづらいです。

更に敵の後ろに回り込んで攻撃する、明るい場所と暗い場所を考慮する、など結構シミュレーションゲーム的な要素が盛り込まれていて、自分の番で持ち時間 5 秒とかはかなり厳しいと思います。慣れていない人やこういった点が苦手な人は何もできないまま自分の番が終わって一方的に敵に攻撃されることが多いと思うので、難易度はそれなりに高いと思います。

●評価基準
戦闘中に写真を撮影できて、それに評価がついてお店で売ることができます。が、そもそも持てる写真の数が 12 枚というのが全く理解できないのですが、評価基準もよくわかりません。おまけにお店で売ってしまったらもうそれっきりなのでいったい何のために写真を撮るのか理解不能です。風景とかが奇麗なのでそれを写真にとってアルバムにしたりすると面白いと思う（昔ダーククロニクルという作品でできましたけど）のですが、たかが 12 枚しか持てないのでそれも無理です。というか戦闘中は上に書いたように持ち時間 5 秒（ゲームが進むと 4 秒とか減りますが）の間に移動と攻撃などしないといけないのに呑気に写真を撮る暇はありません。全く不要な機能と思います。

COMMENT

繰り返しになりますが、丁寧な作りのゲームなのでやっていて安心感はあります。が、特に戦闘など他の RPG と差別化を図るためにいろいろ考えて作ったのでしょうが他の RPG と違いすぎていろいろ覚えたり考えたりするのが大変です。戦闘はコツをつかめば驚くほど簡単に敵に勝てますが、要領を得ないと非常に難しいものに変わります。この辺が難易度をとらえる際に人によって差が出ると思いますので一言で「簡単」「敵が弱い」とか「敵が強すぎ」とかそういう表現はできないゲームだと思います。

ストーリとかキャラクタとか RPG で一番重要な要素は文句ない出来と思いますので RPG が好きなひとは是非やってみたらいかがでしょうか。