PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

・日数制限の廃止
今までは制限があった為、まともに攻略するなら、しっかりイベントスケジュールをたてる必要があったり、プレイヤーが好き勝手やるにしても窮屈な仕様だったが、制限がなくなった事で、自由度が増したと思う。今までユーザーからかなり言われていただけあって、これは嬉しい仕様。

・シリーズとして正統進化している事
マップ間移動が徒歩移動、若しくは地図上でエリア選択・移動可能。1では前者が、2では後者のシステムが採用されていたが、今作は両方可能でユーザーの意見をしっかり反映させている。
また、装飾品の増加。刀作成が出来るようになったり、伴侶システムなど、新しい要素も多分にあり、過去シリーズからしっかり進化しているのは好印象。

・マップに高低差が出てリアルに
１以来の高低差のあるマップだったが、高低差がほぼなかった２より、こちらの方がリアル。

・死んでも引継ぎが可能
刀やお金がクリア・非クリアを問わず引き継げるのは嬉しい。

BAD/REQUEST

・マンネリ
今作も相変わらず3勢力と、その漁夫の利を狙って暗躍する勢力。という図式に主人公が放り込まれるという、シリーズお馴染みの展開で飽き飽きする。必然的にストーリーの流れも過去シリーズと似てきてしまう為、先が読める展開が多い。その上ＯＰ・ＥＤが未だに背景画にテロップだけというお寒い内容。

・プレイヤーと各勢力の関係がダイナミックに反映されない
例えば、桜花側に仕官した際、抜刀して主要ＮＰＣをみね打ちして倒す。当然、この時点で敵対関係として反映されるべきなのだが、この後何事もなかったように普通に仕官できてしまい興ざめ。肩入した組織のザコＮＰＣが増えて街中を闊歩し、プレイヤーを讃えるなどして、プレイヤーと勢力の関係がはっきりしていた前作に比べ劣化、３は自分の所属組織がイベント以外ではあまりはっきりしない。

・マップ確認の煩わしさ
１以来の高低差のはっきりしたマップを採用し、入り組んだ地形が多く、地形把握まで時間を要するゲームになっているにも関わらず、マップはポーズ画面から確認する必要がある。特に渡世では頻繁にマップを確認する為いちいちポーズに入るのが非常に苦痛。ＧＴＡのように通常画面にも簡易マップを設けてほしかった。加えて、マップには探索対象のアイコンが存在せず、渡世中の目標物は自力で探す必要があるというのも不便。

・サウンド＆グラ
サウンドは相変わらず良質だと思う。ゲームにマッチする和風な音楽が耳に残る。ただ、これも過去シリーズと似たものが多く、斬新さはない。
グラフィックは過去にプレイしたＰＳ３ゲーム中で最低レベル。汚いっていう程ではなく、十分見るに耐えうるレベルだが、ＰＳ３のゲームとしては微妙な出来。ＰＳ２以上３未満程度のグラだと思う。

・お金の使い道が微妙・寄り道要素が皆無
刀とアイテムと装飾くらいしか使い道がない。一部伴侶イベントなどでアイテムを揃えたりはするものの、基本的に上記がメインの使い道。せっかく日数制限廃止してのんびり出来るようにしたのだから、賭博が出来たり、農具買って畑でも耕して回復アイテム自給可能になるとか、寄り道要素を作って欲しかった。日数制限なくてもただ刀強化したり、バリエーションが少なすぎる渡世をうけているだけでは退屈すぎる。

・自由度はそれほど増えていない
１の侍（旧タイトル）が発売された頃ならともかく、洋ゲー全盛の現在だとこの程度の自由度のゲームはあまり珍しく、いまだに「プレイヤーが好きな時に誰にでも刀向けられます！」っていうだけの自由度じゃ生き残れないと思う。小規模の箱庭なのだから、スリとか盗みを働いてバカな評価されたり、堂島に弟子入りして鍛冶が出来るようになるとか、独自の自由度追及してほしい。

・いきなり系システムの存在意義
抜刀して相手をいきなり倒すのは楽しいが、そもそも主要ＮＰＣを倒せちゃうのが売りのゲームなので改めて取り入れるシステムだったのか疑問。土下座もいざ使おうとしても、ボタンを押しても土下座の格好になるまで若干のラグがあり、その隙にポカポカやられる始末。いざやっても通じない時が多い。

COMMENT

ＢＤになり、ゲーム中でやれる事が増えたかと思いきや、それほどでもなかった。いろんな面で過去シリーズより、改善されているのは嬉しいが、基本はいつもの侍道だった。確かに自分の好きなように話を進め、いつでも抜刀できて、主要キャラでも倒せるのは快感なんだけど、それ以外にいまいち楽しむ要素が無いゲームというのは今作も一緒。今までの侍道と同じく、購入初日はかなり楽しめるが、１週間もすれば飽きてしまう。


ＨＤＴＶ22型（ＨＤＭＩ接続）でプレイ。