PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

○何と言っても、まるでその場所に自分がいるかのような雰囲気を作り出している美しい　　　　グラフィックが見物です。
特に、人物表現はかなり良く出来ていて、まるで自分が本物の映画の中にいるような気分にさえなるほどです。
よくこの程度のグラフィックは次世代機では、当たり前等と言われますが、少なくとも現存の　数あるバイオハザートタイトルの中ではもっとも細部にわたって丁寧に作り込まれていることは間違いないでしょう。

○初代バイオハザードの主役二人とグラサンの人が登場するのはバイオファンには嬉しい所では　ないでしょうか。
ただ、実際にプレイできるのは主役二人の中の一人だけですけど・・。

○武器の切り替えが、メニューを開かずに十字キーで簡単に切り替えることが可能なこと。
バイオ４等は毎回メニューで装備し直していたことを思うととても嬉しいですね。

○二人一組の２マンセルで常に行動する為、共闘感が沸くこと。
自分は、バイオハザートのほとんどのタイトルをやっていますが、これはもっと早めにやって　ほしかったですね。
今回は、いつもの相棒であるジルでなく、ジェバという女性隊員になりますが、
かなり魅力的によく作り込まれている良いキャラでしたね。
オンラインはまだやっていませんが、二人協力プレイはやってみました。
これは、正直かなりはまりますよ・・・。
背中を預けられる仲間が常に傍らにいるなんて、こんな頼もしいことはないです。
次回からは当たり前の機能としてほしいです。

○武器がたくさんある。
武器が好きな私としては、嬉しいことです。

○数あるバイオハザートの中でもボスのサウンドがかなり迫力があってとてもいいです。
ある意味、大好きだったバイオ２のＧ戦やタイラント戦以来の名曲揃いかと思います。
　
○バイオは常に恐怖と孤独が売りなゲームでしたが、ある意味マンネリ化していた感が自分にはありました。
５と同じような作りである４もその辺は同じでした。
それだけに、５のように主役達以外にも同じ組織の隊員達が援護してくれたり別な場所で戦っていたのはリアルの戦場っぽくてとても良かったですね。時折、味方の隊員達から入ってくる通信一つとってもそこからリアルな緊迫感が感じられ楽しめました。
特に今回は主人公達が軍隊並みの大規模な組織に所属しているのでその雰囲気も出ていて良かったです。
マンネリ化した孤独感ではなく、今回は大規模で大がかりな作戦展開であらゆる方向から皆で一丸となって挑んでいるような新鮮さでプレイできた気がします。

BAD/REQUEST

○ラクーンシティの警察組織の中でも群を抜いた強者揃いであった【S.T.A.R.S（スターズ）】のほかの生き残り隊員がでなかったことはある意味不満ですね・・。
バリーやレベッカ（カルロス等も含む）等もクリスやジルが所属している【BSAA】に所属して　いても全く不思議じゃないんですが、その当たりはどうなのでしょうねぇ？
ストーリーも消して悪くはないのですが、余分なところを切りすぎていて逆に今回のこと以外　の状況が全く分からないというのはどうかと思います・・。
ある意味、そのせいでストーリー全体の厚みが無くなって薄っぺらいものになってしまった　　気もしないでもないです。

○単独作戦行動を行っているクリス達の他にも、アルファ、デルタチームを中核とした多彩で　　魅力的なBSAA隊員が出てきてとてもいいのですが、皆すぐに死にすぎです・・・。
単純に戦闘能力一つとってもジェバクラス位はある優秀な隊員達がバタバタと死にます。
お決まりとは言え、その内の数名ぐらいの命ぐらいは、何とかならなかったんですかね？
これでは、いくら各国に公認された大規模な支部があるBSAAとはいえ、あっという間に人材不足になりますよ・・・。
というか、その凄まじい作戦死亡率が分かった時点で入隊を拒まれますね・・・。
リアルを目指して作ってあるのは良いのですが、どうせやるのであれば、この当たりも作り込むべきであったのでは？
正直、バイオ３のバイオハザート対策部隊並に死にすぎです。毎回作戦ごと作戦参加部隊の９０％ぐらいが戦死なんていう非現実的なことはやめてほしい。
いくらすごいバイオテロだと言っても、バイオ2のラクーンシティの大惨事でも
ないでしょうしね・・。

○良い意味でも悪い意味でも４とそっくりなところが多すぎる気がします。
（特に敵が似すぎというか同じというか・・）
これを書きすぎるとネタバレになる為、言えませんが・・・。
最初の作戦場所であるキジュジュ自治区はともかく、その他ぐらいは少しは違う
感じにも作り込めたのでは？

○色々叩かれていることなのですが、バイオハザートアウトブレイクファイル２にあった、
構え歩きと初代バイオからあった自動的に敵に銃を構えるオートサーチぐらいはつけるべき
でしたね。
デメリットとして、銃の標準が敵の胴体固定となり頭や足にねらいをつけられないとか、
遠くの敵に対しては精度が落ちるようにする等してこれらを使用可にすべきだったと
思います。
敵がすぐ斜め隣の死角当たりにいるのが分かっていてもノロノロと銃のレザーサイトを
合わせている間に囲まれてボコボコになってりして不便です・・。
これがリアルなら、いちいち銃のレーザーサイトですぐ正面の敵に対して、狙いをつけて
精密射撃するより、そのまま銃口を向けて敵に発砲した方が早いですし、現にそうしたい。
正直、かなりつらいです。敵がすぐ斜め正面にいるのが分かっていてもすぐに応戦できないのは・・・。
これら現象が起こるのは、マニュアル標準しかない【バイオ４】と【５】だけです・・・。

COMMENT

感想としては、良くもあるし、悪くもあると言うことです。

かなりリアルに作り込んでいるのですが、色々と詰めが甘くバイオ５と言う世界観をいまいち
表現しきれなかった気がしてなりません。
登場人物が原点の主人公達といういくらでも作り込める存在であったのに、内容を簡素化
しすぎてそのキャラ達を生かし切れていないのは少し残念でもありました。
少なくとも、もう少し前作のキャラは出すべきだったでしょう。
ほとんど全てのバイオシリーズに関わったグラサンの人がでるのであれば、特にそうすべき
だったと思います。
一作で収まりきらなかったら、別に3部作にして出してもらっても良かったのに・・・。
ちょっと、５でまとめ上げようとしたけど、その膨大な情報量をうまくまとめきれず消化不良になった感が多々あるとしかいえません・・・。

最後に色々言ってしまいましたが、正式タイトルで共闘システムを取り入れたり、
リアルな人物造形や町並みを含めた美麗なグラフィック等十二分に評価できる
点もあったのは事実です。
音楽もシリーズの中でもかなりよかったですしね。

次回作は、どうなるのか分かりませんが期待できるものがでることを祈ります。