PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

世界を牛耳る企業等から様々なミッションを請負い、機体（ネクスト）のパーツを集めて、自分だけのオリジナリティ溢れる機体を作っていくアクションゲーム。
オンライン対戦が完全無料で楽しめる他、ストーリーモードでもネット協力プレイが可能。（ストーリー上、一部ミッションは不可。）

　過去ＰＳ、ＰＳ２時代に２作品遊んだことがあったが、昔の作品と印象が変わっていた。過去作品は、初期のころということもあるが、何百種類というパーツがあるにもかかわらず、最強の機体を構築するに当たって結局同じような機体になってしまっていた。また、火力が高い武器の優位性があまりにも高く「技術がなくても勝てるゲーム」＝「すぐに飽きるゲーム」という印象だったため、安いし、暇つぶし程度に考えて購入したのが正直なところである。

　今作では、パーツ性能のバランスが絶妙で極端に言えば、100人いれば100通りの機体が構築され、機体が同じになることはまずないだろう。

「どういう機体が最強か？」この答えが用意されていないことが面白さの根底にあり、やればやるほど奥深さを知ることができる。


■■オリジナリティ■■
レギュレーションシステムを採用したカスタマイズの多様性はすばらしい。

【レギュレーションシステム】
　そのままの意味は、規制や規則。ゲームバランスを破壊していると思われる原因を取り除くために、製作者サイドがルール変更する配信システムでファンから強い支持を受けている。レギュ1.00から始まり、現在1.40まで配信されている。強すぎるパーツや弱すぎるパーツの数値だけでなく、ゲームスピードや対戦時の不具合も調整される。

　過去のレビューで対戦すらままならない。強武器が存在している。との記載が見受けられるが、これのおかげで現在は、ほぼ解消されている。現状が完璧というわけではないが、発売から既に１年以上経過しているにもかかわらず、システムアップデートが配信されるのは、ユーザーサイドに立った運営がされているといえる。（最終配信：2009年4月）


■■グラフィックス■■
　オープニングムービーはもはや実写と見間違うほどで、お口あんぐり、目が釘付けになるハイクオリティ。実際のプレイ画面は次世代機では標準なので４点にした。

※補足※
　本レビューのYou Tube動画は実際のオープニングムービーではありません。


■■サウンド■■
　ストイックで荒廃したＡＣの世界観に合っているものが多く、製作者のこだわりが感じられるサウンド。


■■熱中度■■
　購入してから、現在まで３００時間以上プレイしているが、まだ飽きていない。恐らく、次回作が出るまで遊び続けるであろう。
　ここまで機体のカスタマイズが面白いゲームはない。例えば、両腕に武器を装備すると、武器の重さで照準の移動に微妙に影響が…。武器の火力。弾速。射程の長短。重量。エネルギー管理。ブースター出力。旋回力…とても語れる量ではない。製作者は、良い意味で変態チックである。そうでなければこれだけのこだわりゲームは作れまい。

　ここまでプレイしての私の対戦の実力は、「中の中」あたりで、まだまだ新しい発見を見つけることが出来る。ランク上位者にもかなわない。…と思うとまた練習してしまう。カスタマイズに悩みだす。時間がどんどんどんどん…。名前のみならず機体カラーやエンブレムも自分で作成できるのも良い。


■■満足度■■
　ストーリーモードでは最低でも５週プレイしなければ、全てのミッションを遊ぶことができず、ネット協力プレイもできるため、飽きることがない。
パーツの種類が馬鹿多く、ネタ（遊び）パーツも用意されており、色々な遊び方が出来る。人によっては、ガンダムやマクロス、エヴァに似せたネタ機を作成し遊んでいるようだ。

　また、オンライン対戦では、公式戦、非公式戦が用意され、最大８人同時対戦の乱戦やチーム戦が楽しめる。特にチーム戦（４対４）は大人気。
画面外からの遠距離攻撃も良し！撹乱戦法も良し！一撃必殺、暗殺を狙うのも良し！下手な人でも楽しみ方は千差万別。自由がある。下手だと、チームには迷惑がかかるが、勝利に貢献しようと、練習を重ねる人が多いと思われ、オンライン対戦はいまだに土日や平日の夜を中心にたくさんの人が遊んでいる。これ以上満足のしようがない。

BAD/REQUEST

■■快適さ■■
　他のレビューでも言われているが、ロードが多く、長い。ミッションや対戦に入る際にロードが入るのはやむを得ないと思うが、自分の作成した機体を呼び出す度に、読み込みが入るのは勘弁してほしい。何とかならなかったのだろうか。また、まれにフリーズがあるため、こまめなセーブが必要。（プレイ時間３００時間で５、６回）
本来だと、２点にしたいところだが、レギュレーションシステムを採用している点は評価したい。（＋１点）


■■難易度■■
　シリーズ初体験者、あるいはアクションゲームが苦手な人は苦労する可能性がある難易度。よく言えば、歯ごたえがある。悪く言えば、敷居が高い。初心者潰し。
原因は、序盤に、強力なボス的存在を配置しているある有名なミッションにある。実際、私もこのミッションで一生クリアできないのでは？と思ったのは事実である。この大きな壁（物体）さえクリアできれば、あとは、自力で何とかなるレベル。

※注意点（難易度には未反映）※
　本作では、一部のミッションを除いてオンライン協力プレイが可能である。
（上に書いてある序盤の難ミッションも協力プレイが可能です。）
協力プレイを申し出れば、すぐに助けに来てくれるため、事実上の初心者救済策になっている。
極端に言えば、なーんにもしなくても誰かが敵を殲滅してくれます（笑）
私の場合、絶対人には頼らないと意味不明な意地を張っていたので、序盤は苦労しました。
心が折れかけましたよ、そりゃもう。


■■ストーリー■■
　ストーリーはあまりない。おまけと考えたほうが良い。オープニングムービーで出てくる超かっこいい白いネクスト（ホワイトグリント）も含め前作の登場キャラも多少は参加している。
私自身は、前作未プレイだが、もともとストーリーを重視しているゲームではないため、前作をプレイしていなくてもあまり影響はないと感じた。

COMMENT

はっきり言ってここまでゲームにはまったのは十数年ぶり。

もうゲームにはまることはないと思っていた。

ゲーマーでもなければ、アクションゲームが得意なわけでもない。

気が付いたら、３００時間になっていた。

機体構築を考えすぎて、日常生活に支障が出ているのが欠点といえば欠点。

騙されたと思ってぜひ一度、遊んでもらいたい。紛れもない傑作である。



面白そうなゲームだけど、クリアできなかったらどうしよう？と思った方

大丈夫です。世界中の猛者があなたをいくらでも助けてくれるでしょう。

では、いつかオンラインでお会いしましょう。