PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

■グラフィック：4pt
さすがFF。といわざるを得ないクオリティです。これは間違いなくゲーム界最高峰レベルでしょう。
肌の血色や髪の細かい流れ、水際の反射や映り込み、遠くまで広がる大地など、ゲームの中にあって空気を感じることができます。
イベントシーンだけでなく、操作中のグラフィックもとてもキレイで一瞬見分けがつかなくときもあるほどでした。
「イベントばかりでつまらない」という人も沢山いるようですが、自分はキレイなイベントシーンが見れて嬉しい人なので、この点は歓迎でした。
しかし４点とつけたのは「FFといえばキレイなグラフィックは当然」という大衆のイメージがついていますし、長い間ファンを待たせてこれくらいではせいぜい「お〜キレイだな〜」ぐらいですね。もちろん大いに感動しましたよ。

■サウンド：4pt
今までのFFとは違った感じでしたね。オーケストラで使われるような楽器を用いた曲が多く新鮮でした。（自分はオーケストラ好きなので好印象です）
でも、落ち着いた曲ばかりではなく、むしろアップテンポの曲のほうが印象に残るので良かったです。

■ATBシステム
FF13では、例えば「ファイア→ブリザド→サンダー」と複数のコマンドを入力することができますが、状況に応じて中断したりATBがMAXになる前にそれまでのコマンドで攻撃できたりするので、戦略性がでるので面白かったです。

■サッズ（アフロ）の人間性
サッズはメインキャラの中で年長者であり父ちゃん。だけどライトニグみたいな身のこなしがあるわけでもないので、ジャンプしてよろけたり息が上がったり。
スノウみたいに前向きバカでもないので、時に逃げたりビビったり卑屈になったりする。
そんな一番「人間らしさ」を感じ取れたのがサッズで、とても共感でき、好きなキャラです。

■ホープ（少年）の成長
とある理由でスノウを殺したいほど憎み、復讐するために強くなろうとするんですが、その途中途中で心が折れそうに・挫けそうになりながらも乗り越え、成長していく様はFF13の中で誰よりも顕著で見ていて微笑ましいです。
っていうかホープが主人公でいいんじゃね？　と思います。
最初は「母さん母さん」言ってるウザい子ですが、前述のとおり、成長するとウザくないです。逞しいです。

■快適さ：4pt
あれほどのグラフィックでありながらロード時間が短いのは非常に評価できます。

BAD/REQUEST

主に戦闘に関するモノが駄目ですね。PRGなのに戦闘もストーリーもダメってどうなの？

■難易度：4pt　　難易度が高い
ライトユーザーや、「PS3買ったからやってみよう」という人、FF13が世代という小さい子には厳しい難易度です。
FFという誰もが知っているようなビッグタイトルで、この難易度はありえません。
雑魚戦でも簡単に全滅してしまうレベルなので、シビアなゲームが好きな人にはいいのでしょうが、それ以外の人では放り投げてもおかしくありません。

■召喚獣戦
召喚獣戦は敵のHPは無く、時間切れでゲームオーバーになります。
戦闘中、こちらの行動に応じたポイントを貯めてMAXになったら勝利。という流れですが、そのポイント集めが難しく何度も全滅してしまいます。
また、有効な手段が判明したところで召喚獣自体も強いので、もたもたしていると時間切れを待たずともゲームオーバーです。
自分は召喚獣戦のたびに全滅して憂鬱になります。普通に「強敵だけど倒せ！」でいいと思うんですが･･･

■リーダー（操作キャラ）が死んだらゲームオーバー
味方は死んでもフェニックスの尾やレイズで復活させられますが、操作キャラが死んだら即ゲームオーバーです。
なんのための味方なんですか？操作キャラが死んだら味方に蘇生してもらえばいいじゃないですか。

■オプティマ
戦闘中、オプティマを切り替えるとプレイヤーの操作を受け付けない演出が入るんですが、コレが邪魔。演出の間にATBが無駄になったり攻撃を受けて死ぬこともよくあります。
最悪なのはオプティマ変更→演出→あ、オプティマを間違えたから変更→演出･･･というケースです。一瞬が生死を分かつこの間に大ダメージを受けてしまって状況が悪くなってしまうこともありますので、正直演出はいらなかった。

また、戦闘メンバーを変えるとオプティマ編成が初期化され、再編成しなくてはなりません。
敵ごとに弱点を突いてメンバー交代をすれば有利になるこのゲームで、メンバーが変わるたびにいちいちオプティマ編成という作業は、メンバー交代ということすらも億劫にさせます。

あと、後半の召喚獣戦は強制的にメンバーが入れ替わり、オプティマも勝手に編成されるので、自分に合うオプティマが無ければリスタート確定です。リスタート後はバトル直前にメニュー画面が開くのでオプティマ編成ができます。最初からそうしろ。

『バトルメンバー３人のオプティマを設定する』ではなく『全員のオプティマを設定・記憶し、そのなかからバトルメンバー３人を選ぶ』みたいな方法にすればよかったんじゃないか？と思います。


■クリスタリウム（成長システム）
早い話がFF10のスフィア盤と同じです。
レベルがない代わりにバトルで得たポイントを消費して、各ステータスをひとつずつ成長させるシステムなのですが、バランスが悪いです。
敵が強いのに、成長に必要な経験値が高く、またストーリーの進行度による成長制限があるので、ユーザーによっては詰みとも思えるような自体が起きるかもしれません。
この難易度なら成長に必要なコストは半分でよかったかも。

■戦闘でお金が手に入らない
戦闘でお金が手に入らないので、欲しいアイテムやアクセサリー、素材を買うことが困難です。
かと言ってたまに手に入る素材を売っても雀の涙ほどの金額です。

■素材が手に入りにくいので改造できない
素材を消費することで武器やアクセサリーを改造（強化）することができるのですが、改造によるアイテムのレベルアップもかなりのコストです。少しレベル上げれば集めた素材はあっという間に空っぽです。
素材でお金も工面しなくてはいけないのだから、敵は素材を必ず落とすかコストを下げろよ。というのが正直な感想です。

■ストーリー
プレイ開始からものの数時間で「世界を救うんだ！」という流れになり、あっちにいったりこっちにいったり･･･でも、どうしよう。みたいな。
ライトニングは空気のような存在で、スノウは口ばかりで、ヴァニラは元気が取り柄でなんにもなくて、ファングはどうでもいい。サッズとホープはGOODで書いたとおり。
特定のキャラは話の絡みがあるのですが、ほとんど絡みが無いキャラもあります。
例えばライトニングはスノウやホープとは絡むのですが、ホープはサッズやファングとは殆ど絡みません。これほどメインキャラの関係性が薄いのも珍しいですね。
もうホープの成長記録でいいんじゃないでしょうか？（笑）

COMMENT

環境：BRAVIA３２型　HDMI

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■オリジナリティ：2pt
オプティマは良かったですが、その他は駄目ですね。もっとも、オプティマもオリジナリティが良かっただけで、システムとしてはあまり評価していませんが。

■熱中度：1pt　満足度：1pt
BADで書いたことでどれほどの熱中度・満足度かは察していただけると思います。しかし、苦痛に感じるまでは面白かったのでお情けで1ptです。

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自分は所持したゲームは面白くなくても一応クリアまでやるタイプですが、これはもう投げます。ガッカリです。それほどまでに期待はずれのゲームでした。
ヴェルサス13やアギト13はキングダムハーツのようになる？　と噂されていますので期待していますが、従来のFFになるのならレビューを待ってから購入を考えようと思っています。
それで今回のようなレビューが多数見受けられるようであれば買わないでしょう。

長々と失礼しました。