PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

失礼ながら、自分は第６章の途中です。
それを踏まえて読んで貰えると幸いです。

グラフィック

まず、どのレビューにも書かれている事ですが、グラフィックはＲＰＧの中では超美麗なのは間違いないでしょう。
（よくＦＰＳ等のジャンルと比べる方もいますが、それを含めてしまうと、確かに綺麗程度になってしまうのは否めませんが・・）

少なからず、過去の発売された全てのＦＦシリーズを含めても、このＦＦ１３より美麗なグラフィックは無いと思います。
澄み渡った空、緻密に作り込まれたキャラクターと世界観等、作り手の意気込みみたいな物が伝わってくる程でした。
なので、ムービーだけが凄くて、プレイ中は酷い画像だったと言うのは無いので安心してください。

サウンド

今回は、いつものＦＦシリーズとは、全く別物の曲調となっています。
よって、人によってはガッカリしたりする可能性は無いとは言えませんが、消して悪い曲ではないです。
特に、通常戦闘音楽は今までにないような曲調で結構好きでしたね。
強いて言えば、勝利のファンファーレさえあれば、なお良かったのですが・・・。

ストーリー

敷かれたレールに乗って、ストーリーをなぞるゲームです。
どこかのレビューで、ＦＦ１３はロールプレイングではなく、レールプレイングだと言っていましたが、的確で見事な表現だと思いました。
ＦＦ１３は映像作品に近いので、通常ＲＰＧ的な自由度を求める人には、圧倒的不向きだと思いますが、時間が無く、美麗な映像を存分に楽しみたい人にはかなりお勧めな一本と言えるでしょう。

普通のＲＰＧを予想していた自分には、微妙でしたが、映像を楽しみたい人には良いのではないでしょうか。

又、再開する時に前回での出来事のあらすじが流れたりするのは、とても良い仕様だと思いました。
分かりにくい世界観なので、そう言う配慮を忘れなかったあたりさすがですね。
又、戦闘中に分かりやすいチュートリアルが入ったりしたのにもかなり救われました。
この辺りは、今後もやっていって欲しいですね。

移動時にも、キャラ間で色々話したりしていたのも良かったです。
分かりにくい世界観も、文章で事細かに説明されているので、めんどくさがらなければ、
少なくとも全く理解不能と言うことは無いでしょう。

ちょっと、文句を言わせてもらえれば、無駄なムービー入れるのであれば、こういった肝心な説明等にムービーを割いてもらえたらなお完璧だったのですが・・。

キャラクター

全ての人に受けるように、様々な美男美女キャラと＋αが用意されてます。
誰かには、当てはまる様な仕様に出来ているので、あのキャラが嫌だなってなっても、
じゃあ、この好きなキャラで補完しようとか、出来そうです。
この辺りは流石とも言えます。
まぁ、当たり障りのないキャラ編成とも言えなくはないですけどね・・。

自分は、その＋αのアフロおっさんが良かったりします。
年齢的に思考が似てきているせいか・・？（笑）

あとは、ひなチョコボ！！
自分にとって、唯一ＦＦを感じさせてくれる良いヤツですねぇ。
アフロのおっさんとひなチョコボで後半戦も乗り切ってやろうと思ってたり。（笑）
（ひなチョコボは戦えません！）

後は、ＢＡＤ（悪い点）で書かせてもらう事にします。

操作性

これも、ＢＡＤ（悪い点）で書かせてもらいます。

BAD/REQUEST

ストーリー

消して、ダメではないのですが、色々説明不足な感があって、序盤は物語があまり理解できませんでした。

ライトニング、スノウ、ホープ、ヴァニラ、サッズ等、色々面白そうなキャラがいるのですが、
イマイチ彼らの内面が分かり辛く感じます。

まぁ、まだ６章だからそんなものでしょ！
とか、言われそうですが、最近のＦＦは主役＝プレイヤーではありません。
（昔のＦＦ１やＦＦ３等は、主役＝自分だったので、全て己で脳内補完してましたが・・）

特に、今回は・・、と言うか今回も主役＝ライトニングなので、せめて主人公の事情ぐらい
序盤の方で分かりやすく教えてもらわないと、感情移入も出来ないです。
何も考えず、反旗を翻したりするほど愚かな人にも見えないですし・・。

９時間プレイして、一般人でただ単に巻き込まれただけのホープの事情しかよく分からないのでは、如何なものかと・・。
スノウに関しては、ベタベタの恋愛ムービーやるのは良いのですが、何故恋人が○シになってしまったのかどうして聞かないの？
と、思わず画面に向かって突っ込んでしまいました。（笑）

当然、これらの事情については、後に語られるのでしょうけど、言うと思っていたムービーシーンだっただけに面食らった気分でした。

ムービーを沢山流しているのは、分かりにくい用語や世界観の説明等を文章ではなく、視覚的表現で行った方がプレイヤーに分かりやすいと判断しているからでしょ？
あれだけ、ムービー挟み込んでいるのだから、ある程度は分かりやすくプレイヤーに説明してほしかったですね。

それに、軍関係者であるライトニングが専門的な造語を連発するのは分かりますが、一般の人までそう言った造語で話しているのは、如何なものかとも思います。

シ骸とかパルスとかルシとか、分かりにくいです。
せめて、軍関係者や聖府高官達だけが使う専門用語的なものとして分けられなかったのか・・。

ファルスとか神っぽく、他の用語で補完不可能なものやコクーン（空飛ぶデススター）等は、やむを得ないでしょうけど。
サッズとかヴァニラ達は、普通に地上（パルス）とか呪われる（ルシ）とかバケモノ（シ骸）になるとか、そう言う表現でも良いでしょうに・・。

これらはまだ、単体で聞けば分かりますが・・。
他のレビューにもありましたけど、多彩な組み合わせで言われたらすぐには理解できませんよ。
最低限度、△ボタンで見られる説明文を、キッチリ全部読んでおかないとまず分からないと思います。

又、聖府関係者と一部を除く軍関係者が行ったとある政策によって、色々と民間人の方々が大変な事になってしまうのですが、スノウ達のかる〜いノリのせいで更なる多大な被害が出たりと、見ていてイライラする場面がチラホラありました。
にもかかわらず、彼らは、「俺たちはヒーローだとか」言っていたりするので・・。
ちょっと、アンタらっ！！戦争は遊びではないんだぞ！！
と、またまた突っ込んでしまいました。（笑）
（画面に向かって突っ込みを入れる自分も自分で可笑しいものですが・・笑）

ゲームなので、ワザと明るく描いているのだとも思いますが、アニメ等と違ってかなりグラフィックもリアルに作り込んでいる今作。
冗談半分っぽくは、とても見えないんですよね・・。

いくらゲームとは言え、軽すぎる気がしました。
ＦＦ７ですら、母の死や民間人の死をもっと、重く描いていたはずです。

キャクター

軍人上がりのライトニングが、キツイ性格なのはやむを得ないとしても、他の警備軍の女性隊員もあのような服装なのですかね？
他の軍人（警備軍）が、全身ボディーアーマーなのに対して、ずいぶんとラフな格好だったので、少し気になってしまいました。
（別に、キャラクターの衣装や設定に文句を言うつもりはありません）

今後、女性の警備軍の隊員が登場する可能性がある以上、下手なことは言えませんし。（笑）
まぁ、男性隊員とは違う服なのは理解できますが、私服なのか、制服なのかよく分からなかった・・。
初めは私服かと思っていたのですが、よく見れば、武装していますし、警備の時にも同じ服だったので、当然軍服で間違いないとは思うのですが・・。
細かい事かもしれませんが、軍関係者なら、そう言う雰囲気も出してもらえると有り難いですね。

軍関係者が主人公のＦＦシリーズもあまりないのですが、ＦＦ７のクラウドはソルジャー部隊の軍服で他の隊員達と同じものを着用していました。

もう一つ言うと、女性キャラがみんな同じように見えて、初めは三姉妹かと思いました。（笑）

ライトニングとセラがそっくりなのは良いとしても、ヴァニラとも似ていて、初めはあまり区別が付かなかった・・。（笑）
顔も似ているのですが、髪質や髪の色も何となく似ていたので・・。
せめて、髪の色とかに変化があった方が良かった気もします。

操作性

特に悪くはないのですが・・。
良質な三人称視点のゲームをしていると分かると思いますが、画面がグニャグニャします。
表現の言い方が悪くて申し訳なのですが、うまく画面が止まらないのです。
船酔いや泥酔した状態で顔を動かすと目的の視点に顔がうまく止まらない、そんな感じです。
たぶん、美麗な世界観をよりよく堪能するために、ワザと視点がうまく決まらない様な仕様になっているのかもしれませんが、人によっては、酔ってしまうのではないのでしょうか・・。

これらは、細かい事だとも思いますが、結構気になってしまって・・。
次回作は、そう言う当たりも多少考えて貰えると嬉しいです。

COMMENT

そうですねぇ〜・・。
今回のＦＦ１３は・・・。

と言うか、今回もと言った方がいいのかもしれませんが・・。

無難に万人受けする仕様を貫いてきたなぁ〜・・。
と、言った感じですね。
超大作ソフトは、一個人の好き嫌いなどより、多くの若い世代のプレイヤー達に受ける作品を作らなければならないので当たり前と言えばそうなるのでしょうけど・・。

ＦＦ７ぐらいから、ずっと世界観が似たような雰囲気で統一と言うか、シリーズ化されてしまった気がします。

自分は、ＦＦというシリーズを

クリスタルが絡む物語。
剣と魔法の中世っぽい世界観。
飛空艇のような空を飛ぶ船が出てくる。（ＦＦ１３は、スターウォーズ的な戦闘機と航空母艦にしか見えず・・）
オープニングにクリスタルのテーマが流れ、途中やラストでメインテーマが流れる。
多彩で面白いジョブや魅力的で個性のある仲間がいる。
おなじみの魔法がある。
チョコボがいる。（ひなチョコボでもＯＫ）

と言うような、イメージでプレイして来ました。

勿論、これらを全部欠かさず入れろとか、４つ以上入っていなければＦＦとは、認めないとは言いません。

ＦＦ１３が嫌だというユーザーもいれば、逆に当時のＦＦ１や３が嫌だというユーザーもいるでしょうから・・。
一重に、アレが良くてこれが悪いなどと結論づける事など出来ないのは理解しているつもりなんですが・・。

まぁ、長年ＦＦシリーズをプレイして来た自分のＦＦに対する世界観が、今のスタッフ達が作り上げて来た新生ＦＦの世界観と違うと言われてしまえば、それまでなのは分かってはいます。

最期までプレイしたら、この思いも変わるのかもしれませんが、今まで自分が想像してきたＦＦとはどんどんかけ離れた方向へ進んでいるのは空しい・・。

しかし、今のＦＦは若い女性層や学生さん達、又は、若いカップル等には、大変受けは良さそうにも感じました。
そう言った意味でも、自分と言う存在は、すでに現代のＦＦという枠から漏れているのでしょうね・・。
ＦＦ７以降から、何となくは感じていたのですが・・。
今回のＦＦ１３で確信のレベルに到達した感があります。

最近、思うのですが・・。
もう社運を賭けた大作ソフト全てに、ファイナルファンタジーと言うナンバリングをつけなくても良い気も・・。

別に、ＦＦ７以降のシリーズを悪いっている訳ではありませんし、ＦＦ１３はＦＦとは認めないとかそう言うことでもありません。
昔と比べシナリオ構成も世界観も大きく変わり、当時と比べ別物と言っても過言でないぐらい進化した、今の新生ＦＦと当時の古いＦＦをシリーズ的に分けちゃっても問題ないだろうと言っているだけです。

つまり、ファイナルファンタジーの派生派の一つとして、シリーズ化してしまったほうが分かりやすかったのではないでしょうか。
ファイナルファンタジーＵＳＡとか、ファイナルファンタジータクティクス、ファイナルファンタジークリスタルクロニクルとか同じファイナルファンタジーでも色々ある訳ですし・・。

もしくは、昔のような懐かしいＦＦ路線の外伝を携帯ゲーム機以外で発売してほしい・・。

それがダメなら、ファイナルファンタジー１１のオフライン版を出して欲しいです。

正直、あれほど優れた物語や世界観はなかなか無いので・・。
マゾ仕様が故に、嫌煙されてしまったタイトルになってしまいましたが、シナリオだけは本当に最高でした。
クエスト一つで、涙ぐむ事もあったりと、憎い演出が多かったなぁ・・。
ＦＦ１１のシナリオを制作している人達、オンライン以外のＦＦには絡まないのでしょうか・・？

最期に本音が漏れてしまいましたが、今回のＦＦ１３はやる人の年齢とかにも多少は影響するゲームだと思っています。
シナリオも結構突っ込みどころはありますが、致命的かと言われればそうでもないです。
ムービー→バトル→ムービー→バトルのループに耐性があり、画面に向かって、笑って突っ込みを入れられる人であれば、まず問題はないと言えるでしょう。

それに、かなり長い時間プレイすることにはなるでしょうが、１１章近辺で世界が大きく広がるとも言われているので、自分はそれに期待して頑張ってプレイしていこうと思っています。