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End of Eternity(エンド オブ エタニティ) レビュー

End of Eternity(エンド オブ エタニティ)
発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2010/01/28
価格 7,980円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要 ■ ジャンル:RPG
■ プレイ人数:1人

【廉価版】
■ 発売日:2010/12/09
■ 価格:3,990円

スコアボード

End of Eternity(エンド オブ エタニティ) 評価ランク
中央値
77
難易度
3.12
レビュー数
73

スコアチャート End of Eternity(エンド オブ エタニティ) レビューチャート

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17.8%
90-100
【60点以上】
75.3%
【標準偏差】
19.31

ユーザーレビュー


このレビューだけを表示する  721人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt 3pt
総合点
79pt

GOOD!

○バトルシステムにおける「インビンシブル・アクション」
 これは今まで全く無かったシステム。それでいて洗練されており、戦略性と爽快感を同時に与えてくれます。

○マップを「エナジー・ヘキサ」で埋めていくシステム
 ストーリー進行に捕らわれず、ある程度自由に拠点やダンジョンを探せます。基本的には埋めざるを得ない箇所の周辺において、自由度があるという程度だと思いますが、なかなか良かったです。

○武器のカスタマイズ
 少々複雑ですが、プレイヤーによって個性を出せると思います。

○サウンド
 バトル時の音楽が数多くあり、しかも状況に応じてテンポ等が変化するので心地よかったです。

BAD/REQUEST

○武器の種類が本当に3種類のみ
 まさか、とは思いましたが本当にそうでした。さすがにこれだけでは十分に楽しめないのでは…。
 ハンドガン系にライフル、マシンガン系にはショットガン、グレネード系にはロケットランチャーなんて、定番だと思うのですが。おまけに火炎放射器なんかもテンション上がるに決まっています。あまりに残念。

○セーブがアジトのみ
 セーブ箇所が限られ、しかも「拠点に戻ってセーブ」というのは久しぶりでした。懐かしい感じも悪くは無いのですが、やはり不便です。

○クエストがほぼ全て「おつかい」
 これは結構痛い。もう少し1つひとつのクエストが長くても良かったのでは?
 大概がマップを埋めて目的地に行き、会話をして終了か、バトルに勝利して終了です。

COMMENT

 久しぶりに満足度の高いRPGに出会えました。続編が出たら必ず買いますね。
 武器の種類の少なさとクエストの単調さに気持ちが萎えて手放しましたが、短期間に10時間以上プレイしてしまうのは久しぶりで、買って損は無かったと思います。
 仮にDLCで武器の種類が増えでもしたら、買い戻してクリアしたいですね。

プレイ時間:15時間以上30時間未満(未クリア)
Mcwildさん [2010/03/01 掲載]

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このレビューだけを表示する  689人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 4pt 5pt 3pt 4pt
総合点
85pt

GOOD!

初めはありきたりの戦闘で銃を使っただけのRPGかと
想像してましたが、今まで見たことのないような戦闘システムでした。

FFでいうアルテマだとかDQでいうイオナズンみたいな大技は
存在せず マシンガン、ハンドガン、グレネード、回復の基本行動を
合わせて戦術を組み立てるのですが、これがまた楽しい。
魅せるという点でも優れており、見た目とゲーム性の両方で
高いレベルにありました。音楽もかっこいいものが多いです。
戦闘は全般的に時間がかかりますが、面白いので全然苦になりませんでした。

簡単な錬金術が存在する事。
何かと金がかかるゲームでこれは助かりました。

衣装が戦闘やムービーに反映されている。

EXレベルの投げ武器が強い。
ボスに強敵が多く重宝しました。
ここぞというときに心強い。

主要キャラ3人の掛け合いが面白い。

ショップの店員に印象に残るセリフがあった。
「用が済んだらさっさと帰れい」
「今日は西、明日は東ぃ〜〜〜」
あとミリアの変化も良かった。

BAD/REQUEST

3人パーティーでRAを狙った戦術でぎりぎりの戦いを
してる時に二人パーティになる時とかあったのが辛かった。

サンタになってプレゼント投げる所が全く面白くなかった。

投げ武器で瀕死の敵に真上から攻撃して死なない事が多いので
こういうときは死ぬようにして欲しかった。

I.S.ベセルが初めは三つなのだがこのせいで序盤がきつい。
せめて四つにするべきだった。

COMMENT

難易度は高いと思ってましたが、独特の操作方と戦い方に
慣れるまでに時間がかかるためだと思いました。
そこに行き着くまでに投げる人が結構いそうです。
最初のボスのマッドサッカーはI.S.ベセルが三つなのと
自分がゲームになれてないことも重なり苦労しました。

しかし慣れるに従い、奥の深い戦闘の大変な良ゲーだと実感しました。

誰もが最後までいけるゲームとは言い切れませんが
他のゲームそっちのけでのめりこむ位の
魅力があるゲームです。とにかく慣れれば面白くなります。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
なるほどうさん [2010/03/01 掲載]

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このレビューだけを表示する  707人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 3pt 4pt 4pt 4pt 3pt
総合点
80pt

GOOD!

◆オリジナリティの高さ
ゲームシステム、戦闘、フィールド等、クセは強いが一点物の斬新さが各所に見て取れる。
こういう意欲的な挑戦作はトライエースならではだと思う。

◆戦闘の醍醐味
武器が銃のみ、メンバーが3人だけという縛りと共に、キャラクターのLVUPや武器のカスタマイズが攻撃力の増加に直結しない等一癖あるシステムの中で、味方の強化や装備の組み合わせを考える下準備と、ISゲージという攻守の要の命綱をやりくりしながら戦闘中の戦術を試行錯誤するゲーム。
脳筋で突っ込むと全く歯が立たないような戦闘もあるため、リトライも必須。
それだけに、自分の考えた戦法が上手くいって強敵を倒した時の達成感が非常に高い。
また繰り返し強敵を相手にしていくうちに、プレイヤー自身のスキルが上がっている事も実感出来る。
アクションポーズと動きが豊富なのでのでアクションゲーと思われがちだが、攻撃や移動中に多少タイミング操作がある程度で、実際はストラテジ8:アクション2程の割合。
最初からそれを念頭に置けば、楽しみ方の深さにどっぷり浸れる。

◆フィールドマップ
ヘキサというアイテムをパズルのように組み合わせて使い、解放地域を広げていく事で、行動範囲が広がっていくのがワクワクする。
ターミナルという様々な効果をフィールドに付加させることにより、戦闘に利用するシステムも面白い。
これを有効利用するかしないかで、攻略難易度に差が出てくるので侮れない。

◆キャラクターの魅力
メインキャラが敵味方共にかなり個性的。
それでいて皆不思議と好感度が高く、そのキャラクター性に引っ張られて、各イベントも非常に高いクオリティとテンションになっている。
リアルタイプグラフィックでありながら、キャラ芝居が愉快痛快に楽しめる所もいい。
戦闘中の掛け合い台詞なども、ストーリー関連ありコントありと多岐に渡りかなり凝っている。

◆世界観とグラフィック
退廃的で閉ざされた世界と機械に支配されている生活という設定に合わせた、灰色で鈍い色味が無機質感を出していて、とてもいい雰囲気を作っている。
緻密さや精密さにはあまり興味がないのでその辺の善し悪しは分からないが、PVで初めて見た時とても画面に惹かれた。

◆身の丈ストーリー
良くも悪くも主人公達が見聞きした範疇、身の丈でしか話が展開しない。
世界の謎や政治の裏事情に触れて尚、それに全く興味のない主人公達ゆえ、プレイヤーにも神の視点特権は与えられない。
自分は前者なのでこちらに置いたが、身の丈視点に納得出来るか説明不足と感じるかの違いで、ストーリー評価は大きく分かれると思う。
全体的な纏まりは結構コンパクト。

◆コスチューム替え
オマケ要素ではあるが、リアルレンダでイベントシーンにも反映されるため見た目が変わるだけでもイメージが随分変わる。
お約束なネタコスもあって、着せ替え楽しいです。(笑)

BAD/REQUEST

◆敷居の高さ
戦闘に関しては闘技場のチュートリアルで基本的な事は学べるし、一応必要なことは取説に記述されてはいるのだが、いかんせんどれも目新しいシステムなので理解したり覚えたりすることが非常に多く、その割に説明が結構なおざり。
自身で積極的に確認したり試していかないと、知らないままプレイする事というのもよくある。
システムを理解して応用出来るようになってからが醍醐味のゲームなのに、戦闘の小技を街のNPCが小出しに教えてくれるとか、いくら何でも情報提供が消極的過ぎる。
説明ボタンをこそっと配置しないで、もう少し積極的に説明へ誘導するような措置をしておかないと、不親切や理不尽な部分の多さに冒頭で投げ出されても仕方ない。

◆サブミッションの必要性が薄い
章立ての中にメインストーリーミッションが1本しかなく、他全ての任意ミッションはやってもやらなくても大して影響のないただのお使い。
こなした報奨も有り難みが微妙な物も多く、周回に入ってしまうとほとんど放置。
それと共に行かずともいいエリアがいくつもあり、無駄が多く感じる。
サクサクストーリーを進められる点では悪くないのだが、ミッションを請け負う職業という設定なのだし、もう少しキャラクターやストーリーの認識を深めるためのサブミッションぐらいはあってもよかったように思う。
もしくは、2周目以降に出てくるミッションなどの周回要素も欲しかった。

◆闘技場の配慮不足
ランクが50まであり次へのランクアップに3戦、1ランク制覇に10戦しなければならないのが、作業感満載で非常にだるい。
更に賞品として貰える各種コインの所持上限が999枚なのに、コイン交換が下位→上位へしか出来ず不親切。
最終的には景品交換に一番数が必要な下位コインが最も足りなくなり、ランキング1位になっても低ランクの雑魚と延々と戦う羽目になり、だるさに拍車を掛ける。
『ルーチンワークはマジ勘弁』って、それはこっちの台詞だよ……

◆戦闘中敵ターゲット切り替えとカメラアングル
配置図で敵が確認出来るのに、実際の画面で視認出来ないと例えすぐ近くにいても通常ターゲット選択出来ないのはとても不便。
IA中のターゲット切り替えも、画面上の平面距離判定という難解さのため、切り替え順でいきなり奥の物陰にいる敵にターゲットが移ったりして慣れないとかなり混乱する。
カメラワークでは、戦闘中キャラが画面の端等に行くとそれ以上引きが出来ない為か、いきなりカメラが地面にめり込んで煽りアングルになったりする。
その状態でも画面視認のターゲット変更のため、無理矢理IAで適当な所に移動するという無駄行動を強いられる。
とりあえずターゲット切り替えの配置図管理と、キャラのその場方向転換動作を実装するだけで解決したと思うのだが……。

COMMENT

体験版をやって興味を持ち購入。
完全新作だけに細かい所の配慮不足や練込み不足はあるが、それを勢いで引っ張ってしまうぐらい意欲的な作りにはとても魅力を感じた。
久々に止め時が分からないぐらい熱中してプレイ。
ただしあちこち尖ったクセがあり決して万人向けなお手軽ゲームではないと思うので、ここのレビューだけで判断せず、動画サイトで実際のプレイ画面などを見て琴線に触れるものがあってから購入判断する事をお勧めする。
質のよい新作タイトルなので、このシステムをより練り込んだ次回作にも期待したい。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
pochi-tamaさん [2010/02/25 掲載]

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このレビューだけを表示する  715人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 4pt 5pt 5pt 4pt 3pt
総合点
93pt

GOOD!

■戦闘が面白い。
本作の一番のオリジナリティー部分はここです。
クセの強いシステムで、RPGと言うよりアクション+シミュレーションといった感じですが、嵌ればかなり面白いです。
制作者も「頭を使う部分に難しさを置いた」と言っていたように、それぞれ特徴のある武器を上手く使い分け、的確な立ち回りが出来るようになるには慣れが必要です。
最初のうちは訳がわからず適当に動き回ってしまいますが、分かってくると誰をどこに走らせれば良いか、どのタイミングでどの武器を使えば良いかが自然と分かってきます。
自分の腕が上がっているのを実感出来て、久々に病みつきになるバトルだと感じました。

■着せ替えが楽しい。
本作のもう一つの特徴である着せ替えですが、おしゃれな服が多くてつい定期的に着せ替えてしまいます。
1キャラにつき2タイプあり(コートタイプかカジュアルタイプか、など)タイプを選んでから服を選ぶのですが、種類が豊富で組み合わせ自由な上、イベントシーンにちゃんと反映されるのでいつも新鮮な気持ちでプレイできます。
つい夢中になって、服装のコーディネートに30分くらいかけてしまったりしました;;

■キャラクターに味があって良い。
主人公トリオのやり取りは見ていてつい笑ってしまう場面もあり、彼らの日常を見るのはとても楽しいです。
ストーリーが気になると言うより「次はどんなやりとりをしてくれるんだろう?」という期待で頑張ってチャプターを進めてしまうほど。

■銃のカスタマイズの楽しさ。
銃は最初は3つしかありませんが、ストーリーを進めていくとちゃんと増えます。
(自分は今のところハンドガン5丁、マシンガン4丁所持)
より良い銃を手に入れて、上手くカスタマイズして強い武器にしていくのはなかなか楽しいです。

■充分綺麗なグラフィック。
“ゲーム”にどこまでの精密さを求めるかは人それぞれですが、EoEは充分綺麗だと感じました。
歯車が動き続ける町並み、遠くに見える空、時間帯によって変わる景色、キャラはもちろん格好良い&可愛らしく大満足です。

■音楽が場面&世界観にとてもあっている。
タイトル画面のオーケストラが壮大で、「人類の黄昏」という世界観にあっています。
ゲーム中も時間帯によって曲が変わったり、戦闘中は自分がI.Sを発動すると曲が変わったりと、BGM周りの仕掛けがさり気無くプレイを盛り上げてくれるのが良かったです。
口ずさめないけど耳に残るBGM、といった感じ。

■イベントシーンが丁度いい長さ。
最近ムービーゲーと言われる、ゲームをしてるんだか映画見てるんだか分からなくなるソフトが多い中、EoEのイベントシーンは丁度いい長さでテンポ良く進むところが個人的に好印象でした。
状況や目的の説明をちゃんとしつつ、キャラのやり取りもしっかり有り、それでいて長すぎない。
FF13の後だったからか“長さの面で”物足りなさも感じましたが、“質の面”は大満足で、本来ゲームのイベントシーンはこれくらいが良いと思います。

■ストーリーのメリハリ。
シリアスとギャグの両立がちゃんと出来ていて、中だるみする事がありませんでした。
お陰で熱中してEoEの世界に浸ることが出来ました。
主人公達に拠点があって、物語はいつもそこから依頼が来て始まり、最後はそこに帰ってきて1日が終わる…という流れも“彼らの日常”が感じられてほっとするというか、良いなぁと思いました。

BAD/REQUEST

■ストーリーの分かりづらさ。
説明不足で終わってしまった感が否めません。
ある程度の想像は出来るものの、謎のまま終わった要素が多すぎます。
いっそ「ストーリーはあるようで無いもの」と割り切ったほうがスッキリするかも。
謎だらけのストーリーをカバー出来るくらいキャラに魅力があるので、あまり気にならないと言えば気になりませんが。

■移動のめんどくささ。
1つの階層を全開放するとそこに置いたターミナルからアジトに戻れるのは良いとして、その逆(アジトからターミナルへワープ)も出来たら楽だったかも。
エレベーターの演出は×ボタンでスキップできる上、アジトから最下層まで大した距離じゃないので、激しくマイナスという訳ではありませんが。

■戦闘の“クセ”の強さ。
RPGと言いつつ、実態は先述の通りシミュレーションに近いものがあるので、良くも悪くも慣れが必要です。
慣れてしまえばどんな強敵も本能的に立ち回り方・倒し方が分かってくるのですが、それが出来ないと途中で投げ出してしまう可能性も。
体験版が出ていますが、あまりアテになりません(製品版は一応チュートリアルがあるので、体験版ほど分かりづらくは無いです)

■戦闘中の視点。
敵の配置は、右上のマップをレーダー表示に切り替えれば見えますが…
I.Sを行うにあたって、もうちょっとバトルマップ全体が見渡せたら良かった。
行動するキャラがカメラ操作の軸になっているので、キャラから離れた場所が確認し辛いのがもどかしかったです。

COMMENT

久しぶりにのめりこめる作品に出会えたなぁという印象。
人を選ぶシステムなので楽しめるかは人それぞれですが、他の方も書かれている通り嵌れれば文句なしに面白いです。
近年のゲーム業界はシリーズモノが多く、リスクの多いオリジナルタイトルを出すのは難しい状況ですが、今後もこういったオリジナルの意欲作がどんどん出てくれる事を願います。

ちなみに、ストーリー以外で説明不足なところは殆ど無いと感じました。
新しい要素が出ると画面にちゃんと説明文と画像出ます。
戦闘に関しては結局は慣れが必要なので、闘技場のチュートリアルだけでは上手く戦えないのは仕方ないのですが、それ以外の部分(エナジーヘキサなど)は画面に出る説明だけで充分かと。
その説明も後で何度でも見直せますし、推測する老人というキャラに話し掛ければ大体の事は教えてくれます。
「説明不足」と感じる人は、テイルズのような親切さ(こういう時は○ボタン!とか、さぁ△ボタンを押してみましょう!とか、手取り足取り教えてくれるタイプ)を求めているのかも…?

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
花手毬さん [2010/02/25 掲載]

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このレビューだけを表示する  706人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 4pt 2pt
総合点
77pt

GOOD!

・グラフィック

 街の作り込みが非常に丁寧。看板や電飾、街灯の他、風景として見える歯車は殆どが互いに咬み合って動いています。時間の移ろいによる色調変化や影、夜の描写は美しいと感じます。この作品は街の中での視点が固定されているのですが、キャラクターの移動に伴って動く遠景と近景の魅せ方も巧い。

 マップ(バーゼル)の下層の描き込みのバランスが取れています。上層部のマップを移動している際に下層部を見ることが出来るのですが、各層の遠近感や下層の建物や明かりなどを表現しています。夜に上層ブロック(1〜3層)から下層を見下ろせば、このバーゼルという世界の広さと高さが良く理解できます。

 マップ構成もよく考えられており、ターミナルと呼ばれるボーナス機能を有効活用すれば、戦闘を有利に進められたりレベル上げやアイテム収集の補助として使うことも可能です。


・脚本・演出

 「世界」と「日常」の関わり方がはっきりと分けて描かれている点が上手く機能しています。やたらと「世界を変える(救う)」というスローガンを掲げる中心的な人物を描く場合、生半可で稚拙な部分が有れば有るほど興醒めが加速するものですが、興醒めし得る要素を「日常」に、そして「世界」にシリアスな要素を配置して描き分け、「日常」と「世界」を交互に見せながら二つの物語を交差させて核心に迫っていく手法が効果的に用いられていると思います。

 「日常」パートにおける主要3人の関係性では、あらゆる場面で「イカしたお兄さん」がバランスをとっています。「反抗期の坊や」が暴走しそうになったところで渇を入れ、「夢見心地のお嬢さん」が現を抜かすと、暖かい沈黙やゲンキンな物言いで引き戻す。ぶっ飛んだ道化を演じつつも、最低限の「大人」としての振る舞いから逸脱しそうになると、必ず他の2人からツッコミが入って一線を越えないように描かれています。

 「世界」の描き方は、極力無駄な部分を削ぎ落としている為に一見すると訳がわからないかも知れませんが、各カットシーンにおける人物描写やキーワードに留意し、NPCの会話からそれらを解く鍵を見つけることで理解が深まります。例を挙げると、「反抗期の坊や」の台詞から彼の精神構造を考察し、過去の舞台の周辺で情報を集めてることで彼の過去を推察できるでしょう。

 NPCとの会話に情報を分散する手法は以前から使われているもので、こうした手法こそがゲームとしての利点であり演出なのです。単純に本編(メインミッション)のみを進めただけでは、理解できないのでは。

 「日常」と「世界」が交差して戦うべき相手が見えてくる後半の誘導は、なかなか見応えがあります。そもそも、この作品に「絶対的善悪」の設定はありません。従って誰が悪くて誰が正しい、という単純な図式は当てはまらず、真理とは別にそれぞれ相対的で主観的な意志を貫く者達のドラマが展開されます。私はこの物語を「世界のカタルシスと開放」という観点から解釈しました。


・音響

 本編に関わる人物の声優陣が、なかなかいい演技をしています。アニメや舞台演劇のような誇張された演技ではなく、ドラマや映画寄りのおかしな癖がない説得力有るボイスアクトだと感じました。「痛い」と見なせる部分が無い訳ではありませんが、キャラクターの設定上「夢見心地」であっても不合理ではないと考えられます。

 BGMは可もなく不可もなく。ただ、特権階級の上層部、重苦しい雰囲気の下層部、その中間である中層と、各層の特徴に沿った楽曲で構成されているので十分でしょう。戦闘BGMも同様です。


・戦闘システム

 非常に独特な手法ではありますが、3次元という特性を十分に生かしたシステムでしょう。単純なコマンド形式ではなく、ダイナミック且つ直線的な戦略性が求められます。加えて、攻撃にも確定ダメージと非確定ダメージの2種類が存在し、チャージによって付加効果が決まり、攻撃のヒットによって「追撃」のチャンスが生まれるなど多用な要素を含んでいます。

 リーダーアサルトという機能があり、敵のリーダーを倒せば戦闘が終了するようになっているので、例外を除いて雑魚敵を1体ずつ片付ける必要はありません。

BAD/REQUEST

かなり細かな部分になります。

・グラフィック

 街の風景が作り込まれているだけあって、視点や移動が限定されるのは勿体ない。1つの魅せ方として理解できますが、次世代機において360度カメラとフィールド構築による臨場感を捨てたことを、プレーヤーが是とするか非とするか。

 下層部で周囲の同階層の構造物を見た場合、自分が居る層の構造物は作り込んであっても、移動できない環境描写としての隣の層は、単純にテクスチャを貼っただけの薄っぺらな板であることが多いです。

 人物のモデリングに関して、まだまだぎこちなさが抜け切れていません。アニメや漫画のキャラクターを立体化している部分と現実的な顔の造型が入り交じっています。とくに女性はアニメ寄り、男性は現実寄りの傾向があり、バランスは崩壊していないものの少々違和感を感じました。幼い子どもを描く際はかなりアニメ要素が顕著であるように感じます。

 リップシンクは、唇が発音の形を成してはいるのですが、動きが微妙に台詞に追いつかなかったりデフォルメされていたりと少々違和感があります。

 コスチュームの柄が豊富にあるのですが、形状が2種類しかなく、2つの決められた形式の中で柄を選ぶ方式となります。街中の移動やカットシーン、戦闘に至るまでコスチュームの設定が反映されるので仕方がないとは思いますが、少々窮屈です。

 「夢見心地のお嬢さん」用のコスチュームに少々疑問が…。明らかに特定の層を狙ったもの(主にヘアバンド)が、他のものと比べて種類が豊富です。そこにこだわるよりも、他のデザインを増やして欲しいと個人的に思います。


・脚本・演出

 物語の核心を構成する1人に、シリアスな設定としては不似合いな外見のキャラクターが居ます。ファンタジーでありながら銃と機械という現実的な要素で構成された世界に、極端にファンタジー色の強いものを入れるのは如何なものかと思います。しかもこの人物(?)に関する描写が極端に少なく、過去と現在のギャップの原因に解釈の余地がありすぎます。大まかな位置づけは可能ですが、もう少し補完要素があってもいいのではないかと感じました。


・音響

 NPCに話しかけると特定の返答が音声で返ってくるのですが、結構な割合が「アニメ声」です。受け付けない方は音声OFFを推奨しますが、その設定のままイベントに入るとカットシーンの音声まで消えてしまっているので、ON/OFFの使い分けに要注意です。

 戦闘時に入る台詞に少々不似合いな(クサい)ものがあります。戦闘の冒頭と終わりにパーティーの3人がよく喋り、台詞の種類が豊富で同じものを何度も聞くうざったさは無いのですが、種類が多いだけに「痛い」台詞の数も多いです。これも音声のON/OFFで対処可能。


・戦闘システム

 戦闘システムのチュートリアルは文字による説明と味気ない実演で構成され、読み取って頭で考え理解する作業が求められます。一度のインビジブル・アクション(直線行動)で「追撃→打ち落とし」の流れが出来るようになれば、戦闘システムでの障害は無いに等しいでしょう。しかし、戦闘システムを理解する時間と追撃に慣れる時間に耐えられなければ、ストーリーを進めるのは難しいかと思います。

 さらに、追撃することで敵から換金アイテムを大量に取得できるのですが、そもそもこの戦闘システムにおいて報酬に金銭が無いため、追撃による換金アイテムの量=戦闘報酬金額という式が成り立ち、追撃が出来なければお金すら満足に手に入れられない状況に追い込まれます。お金はミッションをこなすことでも報酬として手に入りますが、敵を倒せなければ意味がありません。

 戦闘のリトライは可能ですが、費用が掛かるため何度もリトライすると資金が底を尽いて何も出来ず、八方塞がりになります。つまり戦闘システムを理解して使えなければ何も出来ないに等しいゲーム設計ですので、ゲーム的センスや反射神経に自信のない方は嫌でも闘技場のチュートリアルをやり込むか、リトライに掛かる金額の少ない序盤の敵で意識的に練習することをお勧めします。

 模範演技のようなものが有れば、また随分と違った印象になったのでしょうけれど…。

 追撃判定のルーレットが速すぎる気がします。慣れると問題ないと思いますが、リズム感と反射神経を使うので慣れるまでが大変なのでは。ただ、ルーレットの回転速度をあと0.5秒ほど遅くするだけで確実に簡単になるでしょうから、さじ加減が難しい部分だと思います。

 非確定ダメージ用の回復剤は豊富にあるのに、確定ダメージ用の回復剤がほとんど無く、しかも入手困難な代物であるのは少々酷ではないかと思います。それ故に非確定ダメージの後に確定ダメージへ移行する毒の状態異常が、度が過ぎるほど脅威となります。


・その他

 武器のカスタマイズをする際、全てのアタッチメントを外すコマンドが有りません。にもかかわらず、一つのアタッチメントを外す毎に、外したアタッチメントと同じカテゴリーの項目まで勝手にカーソルが飛んでしまい、外す際の使い勝手が非常に悪いです。ブロック単位でカーソルを移動させることも出来ず、アナログスティック(十時キー)を傾けてダラダラと行ったり来たりの繰り返しになります。

 中盤から後半に掛けて、最上部から最下部まで頻繁に行き来する必要が出てきますが、非常に移動が煩わしいです。全体として1層から12層に分かれており、上から下まで最短で11層を経なければなりません。各層ごとのマップを全開放するとセーブポイントを作りアジトまでワープすることが可能ですが、アジトから特定の階層(セーブポイント設置場所)に直接移動する、若しくはマップ上に設置したセーブポイント間を移動するような機能はありません。

COMMENT

 構築された世界を探索し情報を集めることで更に世界を補完する仕組みに、ランダム・エンカウント方式。奇抜な戦闘システムに目を奪われがちですが、かつては「RPGは戦闘システムが命」と謳われるほど様々な形式のシステムが求められた時期がありましたので(今もそう?)、この作品もご多分に漏れず極めてオーソドックスなRPGと言えるでしょう。

 グラフィックはリアリズム志向ではなく、どちらかというと印象派のような風合いです。「荒い」と指摘されている方は、リアリズム至上主義か、SDの映像をフルHDの大画面で再生している為にそう感じるのでしょう。SDをフルHDに引き延ばせば、かの有名な現代戦FPSでさえテクスチャの荒が目立つようになります。

 プロットの「語り」に関して、基本姿勢として、物語中に構築された世界と登場人物に割り当てられた役割を理解する方向性で見る人は、そこそこ楽しめるでしょう。そうではなく、キャラクターに感情移入することを優先する人は、切り取られた各場面ごとの人物描写に共感出来なければ意味不明なプロットにしかならず、物語構造の理解をおろそかにするリスクに足を取られた結果、訳が解らなくなるのだと思います。

 ゲームにおいて、カットシーンで全てを語らなければならないとする悪しき風潮は必然的に映像のテンポを破壊し、芸のない説明を垂れ流して見るに堪えない苦痛を生産するのみです。「語り」がリスクの高い一方通行に限定される為に解釈の自由度が失われ、にもかかわらずリスクに見合わない脚本・演出の稚拙さをダラダラと見せ続けるものだから、和製RPG(RPGに限らないかも)は「語り」の部分において閉塞的状況に陥っているように見えます。

 しかしこの作品は、そういった及第点にすら及ばない作品群よりも頭一つ抜け出て、大人でも「見ていられる」質に仕上がっていると思います。つまりドラマとしての最低限のレベルを保ちつつ、解釈の余地が与えられているのです。少なくとも対象年齢は中学生あたりではなく、二十代前後を狙っているのではないでしょうか。キャラクターを好きになれば子どもでも楽しめるとは思いますが、CERO B(12歳以上対象)を過信すべきではありません。

 私のクリア所用時間は80時間程度。

22インチ・フルHD・HDMI接続でプレー。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
@カカシさん [2010/02/25 掲載]

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  • 批判ではなく誹謗・中傷。他レビュアーに対する批判。ネタバレ等はしないようよろしくお願いします。(該当部分を削除する事もあります)

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総評として該当ソフトの感想・自分の嗜好・プレイ環境や購入動機等


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点数に関する注意事項

ソフトに対する満足度に関わらず、項目に沿った判断で採点して下さい。 総合点計算機計算機
・「廉価版や中古により、定価より安く買えた」「高く売れたから」などの理由で”加点”するのは禁止となっています。


独自性。過去にない斬新なアイデア

綺麗な画像、ムービー、キャラクターなど

BGM、音楽、効果音など

飽きがなくどれだけ長く遊べるか

一通りプレイして面白かったか。総合的な評価

ゲームバランス、操作性や分かりやすさなど

プレイ時間:通算プレイ時間です。クリア時間ではありません
「クリア済」:原則「エンディングまでたどりついた」が基準です
  • どんな人にも向いている
  • プレイヤーで好みが分かれるソフト
  • ファンを対象としているソフト
  • 初心者でも無理なく楽しめるソフト
  • 女性を対象にしたゲーム
  • 昔のプレイヤーを対象とにしているソフト
  • キャラクターが魅力的
  • リアリティな演出
  • ストーリーがよく練られている
  • ゲームのシステムが優れている
  • 爽快感抜群でストレス発散できる
  • ユーザー同士で楽しめる
  • 緊張感のあるゲーム
  • 対戦が燃える!
  • 自分の好きなように遊べる
  • 攻略情報を参照してプレイすると楽しめる
  • 細かい操作が求められている
  • 続編物で前作のプレイを推奨
  • オンラインが楽しめる
  • やればやるほど隠された楽しさが出てくる
  • 手先よりも頭を使うゲーム
  • 少しの時間で楽しめる(息抜き)
  • 長い時間楽しめる(やり込み)
  • 特に秀でたところはない…

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