PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

これはオフラインのみプレイした者のレビューです。オンラインについては書いていません。

●グラフィックはキレイ
さすがといえる画質のキレイさ。ステルス要素の強い？今作において、砂利やその辺に生える草など細かい所にいたるまで、手を抜かずにキレイに表現されているのは良かった。隠れててワクワクしたのでＧＯＯＤ。

●武器の成長要素が使い込みを促す
今作は使う武器が敵を倒すたびに経験値を得て成長していくという制度なので、この武器をもっと使いやすいものにしたい！と、つい武器を使い込んでしまった。製作者のゲームをより長くプレイして欲しいという意図に完全にはまってしまった。これは好印象。

●味方に指示が出せる
今作、いや、ＳＯＣＯＭシリーズの醍醐味と言える仲間への指示。それは今作にも反映されていたので良かったと思う。倒す敵を指定できたり、配置を決めて敵を待ち伏せできたりと、戦況を自らコントロールしている感覚が味わえたのがなんとも楽しかった。あんま自分は使わなかった・・・って言うか使えなかったんだけど・・・。それについてはＢＡＤで。

●ステルスミッション
ただ敵を排除してこなしていくミッションばかりではなく、敵の黒幕の車にセンサーを設置したり、爆薬設置したりと、ステルスミッションが用意されているのは自分的にすごく嬉しかった。ドキドキできた。

BAD/REQUEST

●仲間への指示が戦況に反映される場面が少ない
これはあくまで個人的感想なのだが、クリアして振り返ってみると、そもそもそんなに仲間への指示を重宝していたようには思えなかった。これは単に自分が下手なのかなぁ？敵に気づかれる前に、ステルスで仲間に倒してもらったり、とか、待ち伏せして一斉攻撃を仕掛ければ有利に立ち回れる、とか、言ってることは分かるんだけど、それやる前に全部見つかっちゃわないか？ステルスによって制圧できたり、待ち伏せが成功したのなんてマジで１，２回もいいとこ。敵の視野が広すぎる、ってか気づき過ぎ！！そんなんじゃ仲間への指示が実戦で反映されない。それで結局正面からの撃ち合いで勝つか負けるかみたくなっちゃう。そこが売りなんじゃないの？なんでこんなに敵の発見判定をシビアにしたのか全くもって謎。撃ち合いゲーならそう言えばいいでしょ。そうしたらこんなに落胆しなかったのに。ステルスゲーだって言うんだったらもっとそれを気持ちよくユーザーに体験させるような作りにしてほしかった。だから２倍ガッカリされるんだよ。意味ない指示制度つけるくらいならそんなのいらないからマジで！！

●カバーアクションが不安定すぎる
この手のゲームではとても重要と言えるアクション、カバーがなんとも不安定。張り付いてるのにガッツリ敵の攻撃が当たったり、顔を出して覗き込めない所が存在するなど、操作していて不愉快になる。作り込みの甘さがもろに出た感じ。もっとしっかり作ってほしかった。

●難易度の高さが不快
難易度が高いこと自体は何も悪くない。そんなゲームいくらでもある。でもこのゲームの難しさはなんというか、不快な難しさ。自分はノーマルしかクリアしていないが、それでも２、３発当たれば即死というもの。それはまぁ、いいんだけど、嫌なのは敵の射撃能力があまりにも高いということだ。こっちがスナイパーライフルで狙っていて、向こうはアサルトライフルなのに全弾当ててくるなんて当たり前。突っ走って横切ってるのに敵スナイパーが全弾当ててくるなんてどんなエリート部隊なんだよ。こっちの体力の低さとのバランスがまるでとれていないので倒されてもなんか不快な気分になるだけ。そこにさっき書いたカバーアクションの不安定さによる理不尽な死亡も加わる。これで最後の一人にこれをやられたりするともう目も当てられない。運がかなり絡んでるから敵を殲滅できても嬉しい気分になれない。そんなのもうプレイしてる意味ないんじゃないだろうか。

●ミッション内のチェックポイントの存在意義がわからない
ミッションを進めていくとひと段落ついた所でチェックポイントが表示されるくせに、途中でミッションを切り上げて、次に再開しようとすると最初からになっている。これ最初やられた時、「え！？なんか設定いじっちゃったかな？それとも故障・・！！？」と、驚いてあたふたしてしまったほどだ。死亡した際の再開時のみしかこのチェックポイントは適応されないというなんとも謎な仕様。やめてくれないかこういうの。

COMMENT

はっきり言ってガッカリだと言わざるを得ない。多分製作者は仲間の指示を駆使して、ユーザーにギリギリのラインでストーリーを進めてほしかったのだと思う。だが難しくても楽しいゲームというのは、高い技術があればなんとか切り抜けられる、そんなバランスでできていて、それでいてユーザー側に上手く立ち回ってくれるようなシステムがある、そんなゲームをいうのだ。このゲームは鬼畜なまでに強い兵士がウヨウヨしてるような所に、ただポンっとユーザーを一人置いて、後はガンバレ、みたいに置いてけぼりを食らわすようなそんな印象を受けた。

多分敵から射撃能力の高さだけを除けばこれほどのヌルゲーはないだろうというほどヌルいと思う。何が言いたいかというと、つまり設定が極端すぎるのだ。作ってプレイしてみたら結構ヌルかったから、急いで敵の攻撃がやたらと当たりまくるように設定を付け足したみたいな、そんな感じ
だ。おかげでストーリーを進めるのに運が必要になってしまった、まさしく詰めの甘さが招いた難ゲーの失敗作。難しさに面白さを覚えるのは、それを切り抜けることに達成感や爽快感を覚えるからで、運がらみでただ難しいだけではそれらは得られない。どこかでユーザー側に立ち回るような、そんな部分が必要になるのだ。そこを取り違えてはいけない。