PlayStation mk2 :: PS4/PS3/PS2評価レビューサイト

GOOD!

ストーリーが五丈原の戦い以降から晋の天下統一までも描かれるようになりました。
武将の登場・死去がほぼ史実を重視したものになり、志半ばで果てていく武将たちの儚さや無念さが強調され、より感動的になりました。
シームレスプレイによって戦闘中のイベントの演出も派手になったこともあり、過去の作品以上にストーリーの深みが増しました。
一度クリアしたステージは「シナリオセレクト」として、再度プレイすることができます。

無双武将が大幅に増加。
新勢力である晋の武将たちや、魏の軍師である賈ク、馬超の従兄弟である馬岱など、三国志では馴染み深い人物たちがキャラ化されたのはうれしかった。
前作の５に未登場だった姜維や大喬などの一部の武将も復活のも良かったです。
５ではなかった最強武器や過去の作品のコスチュームの方も、今作で復活しました。

シリーズで売りの一騎当千の爽快感が今作にもあり。
便利な「印」のシステムをうまく組み合わせることで、さらにいろいろな効果を発揮できて、爽快感アップ。

グラフィックが５に比べて、綺麗になりました。
武将たちの武器や衣装の装飾が、きめ細かく鮮やかな色どりで見事な出来です。
特にストーリーモードで流れるプリレンダムービーは過去最高の綺麗さ。

BGMが印象に残るほど素晴らしい曲が多いです。
５も素晴らしい曲ばかりでしたが、今作も５に負けじ劣らずの曲ばかりです。
クロニクルモードでは戦闘前に好きなBGMを自由に選んで流すことができ、無料DLCの配信で過去のシリーズ作品のBGMも選ぶことができます。
（Empiresに比べると曲数は減りますが、それでも自由に選べるのは嬉しいところ）

難易度「易しい」より簡単な難易度「天国」があるところ。
「易しい」より簡単な難易度は、今までは猛将伝かEmpiresでないと追加されなかったので、無印の時点で初めから搭載されたのは大変うれしい。

ギャラリーモードの内容がとても充実。
無双武将のモーションやボイス、ムービー、シームレスイベント、壁紙などを鑑賞することができます。

BAD/REQUEST

ストーリーモードに他勢力のストーリーがない。
他勢力は様々な武将・勢力の集まりとはいえ、呂布や袁紹のような名将すらないというのは、さすがに物足りない。
また三国勢力の無双武将でも、ストーリーモードで活躍する武将に偏りがあります（登場すらしない武将もいます）。

ストーリーモードの操作キャラが固定。
シナリオセレクトで、自由に操作キャラを変更できるようにしてほしかった。

クロニクルモードが単調で飽きやすい。
「列伝」のステージを除き、どのステージでもやることがあまり変わりないです。
各武将ごとに用意された「列伝」のステージも、ストーリーモードにあるシームレスイベントはないので、インパクトに欠けます。

ホウ徳と左慈が復活しませんでした。
左慈は仕方ないとしても、ホウ徳は復活できても良かったはず。

５にあったジャンプチャージと緊急回避のアクションが廃止。
このせいで敵に包囲された時の立ち回りが難しくなりました。

全体的に５からの使い回しが多い（大半のマップの構造、モーション、戦闘中の武将ごとのセリフなど）。
モーションとセリフは仕方ないとしても、マップの構造は５の奇襲や拠点制圧などを想定した設計だったので、今作では逆に味気ない造りになっている。

キャラの育成が面倒になった。
成長システムが５や戦国無双の経験値取得から、１〜４の剣・盾などの成長アイテム取得に戻されました。
ステータスの上限値はかなり高いうえに、成長アイテムは良いものが出ないので、１人の武将をステータスMAXまで育てるのに時間がかかります。
特技を覚えるのに必要な武功も、あまり溜まらないうえに必要な数値が高いので、武功を稼ぐのもかなりの作業に。

馬が遅いうえに、ストーリーモードでは赤兎馬などの名馬に乗れません。
５Empiresのように、移動中に変な場所でつっかかったりしたりすることも。

膨大な有料DLCの数々。
壁紙やアイコンとかはなくてもいいのですが、追加武器・追加シナリオ・２のコスチュームくらいは最初から収録するか無料DLCにしてほしかった。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用
無双シリーズは真･三國無双１、４(無印・Empires)、５(PSP版Special・PS3版Empires)、2nd Evolution、戦国無双２(無印・猛将伝)、激・戦国無双、OROCHIＺをプレイ済みです。

６の廉価版がようやく発売されたので、それを購入してプレイ。
従来の無双シリーズにはなかった面白さが増え、けっこう楽しめました。
５に比べていろいろと改善されているところがあるので、「新しい無双をつくろう！」という開発スタッフの方々の頑張りが実感できました。

ただ、今作はストーリーに力を入れ過ぎてしまったせいか、その他の要素は淡白になってしまった感じがします。
個人的にアクションゲームとしての面白さは、正直今作よりも５の方が上でした。
６猛将伝ではホウ徳に加え、今作の悪いところがいろいろ改善されているようなので、次は６猛将伝をプレイしてみようと思います。

無双シリーズが好きな方にオススメ。
現在は廉価版が発売されたので、これからプレイする方はそちらをどうぞ。