Fallout: New Vegas(フォールアウト:ニューベガス) レビュー(評価)

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Fallout: New Vegas(フォールアウト:ニューベガス) レビュー

発売元	ベセスダ・ソフトワークス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/11/04
価格	8,190円（税込）
レーティング	【Ｚ】18才以上のみ対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(Ultimate Edition) ／改訂版の設置基準について
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：1人【Fallout：New Vegas Ultimate Edition】 ■ 発売日：2012/03/22 ■ 価格：5,040円通常版のＤＬＣと同内容です。【廉価版】 ■ 発売日：2012/03/22 ■ 価格：2,940円

スコアボード

中央値: 68
難易度: 2.61
レビュー数: 23

スコアチャート

Fallout: New Vegas(フォールアウト:ニューベガス)レビューチャート

0-9

4.3%

10-19

20-29

8.7%

30-39

8.7%

40-49

13%

50-59

34.8%

60-69

17.4%

70-79

13%

80-89

90-100

【60点以上】
65.2%
【標準偏差】
16.55

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　374人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	5pt	3pt	4pt	4pt	2pt	4pt

総合点
75pt

GOOD!

シリーズの売りである核戦争によって荒廃したは、独特の雰囲気があって素晴らしい。
今作では「モハビ・ウェイストランド」という元ラスベガス（今作ではニューベガス）という設定もあって、カジノによる華やかな一面もあります。
また、核戦争の影響をあまり受けていないという設定もあり、前作である３に比べると世界観や雰囲気が少々明るくなりました。
シリーズ共通の古き良きアメリカンレトロな未来像のデザインだけでなく、西部劇のようなアメリカ西部独特の世界観や雰囲気のデザインを盛り込まれているのも特徴的です。

４つの大型DLCがとても面白い。
どれも独特の世界観やストーリーがあり、場合によっては本編のメインクエスト以上に楽しめる内容でした。

グラフィックの出来も、３同様素晴らしい出来。
作中のキャラ達の衣服から道中の瓦礫に至るまで、荒廃した世界観の質感を出すための汚れや廃れた感じがうまく表現されています。
今作の大型DLCを含めて、今作独特の世界観の表現（きれいな水など）も良くなりました。

銃を構える際に、アイアンサイトをのぞき込んで構えられるようになりました。
３では構えると画面が少しズームアップされるだけだったので、巷のFPS作品と同じような感覚で操作できるようになりました。

クエスト攻略で成功した際に、取得できる経験値の量が３に比べて増加しました。
特定の条件を満たしたり、主人公の育成の仕方によっては、さらに多くの経験値がもらえます。
レベルの上限も30に上がり、DLCの導入次第では最大50まで上げられます。

難易度設定はVERY EASY・EASY・NORMAL・HARD・VERY HARDの５段階。
ゲーム開始時に設定しますが、オプションで後からでも変更することが可能です。
一度行ったことのある場所へ瞬時に移動できるファストトラベルもあります。

BAD/REQUEST

本編のメインクエストが面白くありませんでした。
さまざまな勢力やモハビの住人との関わり方（協力、敵対など）によって、クエストの攻略内容やエンディングが変わってくるのですが、大差はあまりありません。
エンディングを迎えても、あまり印象に残らず、達成感もあまりありませんでした。
正直メインクエストよりも、サブクエストやDLCのクエストの方が面白かったです。

全体的に難易度がかなり高い。
本編もDLCも強い敵が多く登場し、ゲーム側で指定された攻略に沿わないと苦戦することが多いです。
クエストは攻略情報がないと損しやすい選択肢や場面が多く、プレイヤーの意図した内容・展開と異なる場合が多いです。
特にDLCの難しさは、３のそれをかなり上回るほどの難しさで、攻略情報がないとかなり苦しい展開になります。

育成要素の一つであるperksの取得が、２レベルずつ上げないと取得できなくなりました（３では１レベルずつ）。
３に比べて、perksの種類が増えただけに、この仕様は非常に残念でした。

戦闘システムの一つである「V.A.T.S」が弱体化されました。
使用中のダメージ率が上がり、敵の攻撃を受けやすくなりました。

不定期で起こるバグ・フリーズもかなり厄介。
なるべくセーブしておかないと、いざ起きた時にそれまでのプレイが水の泡になることが多いです。
また、今作ではカメラワークのカクツキも起きるようになり、発生時はプレイが困難になるほど画面の動きがカクカクします。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用。
Falloutシリーズは３Game of the Year Edition（以下：３GOTY）をプレイ済みです。
全DLCが収録されているUltimate Edition（以下：NV:UE）をプレイ。

３GOTYが非常に面白かったので、続編であるNew Vegasもプレイしたいと思い、NV:UEを購入しプレイ。
プレイし終えた感想ですが、今作も面白かったです。

ですが、３GOTYに比べて「人を選ぶ」要素がますます強くなり、万人受けしづらい内容になっています。
特に今作の難易度はかなり高いため、攻略情報を参照しないと、かなり厳しいです。
３GOTYと今作はどちらも面白い作品ではあるのですが、プレイのしやすさは３GOTTYの方が上でした。
とはいえ、３を楽しめた方なら、今作も楽しめると思います。

全DLCが収録されているNV:UEですが、ネット上の評判は「バグ・フリーズが通常版に比べてかなりひどい」と聞いていました。
私がプレイしてみたところ、それほどひどいとは感じませんでした。
この辺は３GOTY同様にプレイヤーのプレイによって感じ方が違うので、一概には言えませんが、購入・プレイ時には注意が必要です。

Falloutシリーズが好きな方、３(GOTY含む)を楽しめた方、海外製のRPGが好きな方、オープンワールドゲームが好きな方にオススメです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
ＣＨＡＧＥＡＳ－ＦＡＮさん(レビュアー情報) [2017/11/30 掲載]

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　574人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	4pt	4pt	1pt	1pt	2pt

総合点
51pt

GOOD!

核で荒廃した仮想アメリカの世界観が前作からとても気に入ってます。

グラフィックは前作３と同じ程度だと思います。
背景などの景色はとても綺麗です。

熱中度は前作同様かなりハマれます。
自分で世界を探索しながら色々な組織で仕事をもらいどの組織かによって、
自分に対する評判が全然違うので周回プレイ必須です。
結局ストーリーそっちのけで楽しめます。

ゲームシステムや操作方がほぼ３そのまま引き継がれており、
操作熟知する面倒がないためすんなり楽しめる。

BAD/REQUEST

廃墟建物の構造が前作３の使い回しがたまに見受けられます。
少しは作り直して欲しかったと思いました。

ラジオなどのBGMやSEが前作と似た感じなので新鮮感が薄れました。
少しはバリエーションなどを増やして欲しかったと思いました。

翻訳が少し適当でしょうか。。
会話がすんなり頭に入って来ません。
情報が分かり辛いかと思います。

中盤からエリア移動時を主体にゲームフリーズが多発してきます。
いきなりゲーム終了する事もありました。
RPGでは致命傷になる問題です。
同行者を外すと若干軽くなった感じがしますが。。
これはどうしようもありません。
また、我慢は出来ますがロードも少々長いです。

ストーリーは前作３より勢力団体が増えた分捉え辛いです。
ただ淡々とクエストをこなす感じがありました。

COMMENT

ブラビア（KDL-710EX 40型）HDMI接続でプレイ。
ハードは250GB：CECH-4000Bにてプレイ。

前作Fallout３はクリア済。

探索しているだけで非常に楽しいゲームです。
人によっては気分を害する表現がありますのでご注意を。。

バグが多発するのでオートセーブは必須です。
気の短い方には耐えられないかもしれません。
気長にお付き合いを。。
ゲーム中盤以降はプレイする度に一時間弱で必ず固まりだすので、
PS3ハードの故障も懸念してついにプレイを諦めてしまいました。。

ベゼスタのゲームは本当に飽きずにのめりこんでしまいます。
おススメのRPGシューターですがフリーズの所為でゲームとして
機能していないと思います。

購入の際にはご覚悟の上決定した方が良いです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(未クリア)
Fusioneer♪さん(レビュアー情報) [2014/03/08 掲載]

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　681人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	3pt	2pt	2pt	2pt	3pt

総合点
48pt

GOOD!

前作クリア済み
・オリジナリティ　４点
　核戦争後の近未来アメリカが舞台ですが、戦争以前の「古き良きアメリカ」も文化として残っているのが中々の趣き。いい味出てます。
　また、荒廃した世界の中で、少しづつ成長し戦い方を覚え、序々に強くなっていく過程は、世界観と相まって最高に格好良いです。いい体験です。

・コンパニオン
　前作と比べ、強い、死なない、はぐれない。また各キャラのサイドストーリーも良い。軽くでもいいので恋愛要素も欲しかった・・・ブーン、泣かすぜ・・・
　
・自由度
　何がゲームの自由度かって言うと、分かりませんがベセスダのゲームはミッション等クリアするための手順が多岐にわたっているのが良い。交渉してもＯＫ、皆殺しにしてもＯＫの場面があったり、どの勢力に付くか、もしくは付かないかも選べたり。
　メインストーリーって結局なんだったっけ？クリアってあるんだっけ？と、思いっきり道に迷います。（良い意味で）

BAD/REQUEST

・前作の方が面白い。
　もちろん個人の意見ですが、前作が面白すぎたのかも知れません。今作はメインストーリーにしろ、サブミッションにしろ途中から面白くなくなりました。
　この世界に対して「自分はどうしたいか」と選択を強いられますが、正直「自分はどうでも良い」ので、変な居心地の悪さを感じてしまいました。そしてそのためのお使いが始まり、ストーリーをクリアするのなら、どの勢力を選んでも、お使いは回避出来ないし、自分の気持ちは「どうでも良い」なので面白くありません。

　サブミッションもだんだん、命の危機を感じる様なものが少なくなりました。前作の様に多少強くなったと思っていても、少しの油断、準備不足により絶望的な状態に陥り、「ゴキブリを喰らってでも生き延びる（文字通り）」的な展開が殆どありませんでした。

　キャラメイクの時に立ち姿もきちんと見せて欲しい。
　ＴＥＳシリーズも前作もそうですが、長い時間かけて気に入ったキャラメイク出来た！と思って開始すると、「あれ？全然違うんですけど！」となる事多数。いい加減、このクソ仕様直して欲しかった。

COMMENT

・うーん、不満足。悪くはないゲームだけど圧倒的に面白さが足りない。
せっかくコンパニオン等良くなった部分があるのに、他の部分はあまり面白くありませんでした。
　素晴らしい世界観が広がっているのに、中盤からは面白くないミッションの連続。

　妄想になりますが、リージョンにもＮＣＲにも反旗を翻す人達がいて、その人達を率いてニューベガスで建国する！とかなら良かったかな。
　別に個人的にはニューベガスの支配者になりたくないし、リージョンは全く馴染めそうにないし、消去方でＮＣＲかなぁ・・・と言う感じでした。

　どうしても前作と比べてしまいます。身寄りの無い少年と共に少年の身内を探して旅したり、コスプレ女とロボット（こっちもコスプレでしたが）が戦っていたり、絶望的な状況からレンジャー部隊を救ったり・・・等の記憶に残るミッションがありましたが、今作はあまり記憶に残ってません。

　ニューベガスに入るまでは面白かったんだけどな・・・

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
ineineさん [2013/11/07 掲載]

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　690人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	2pt	3pt	1pt	3pt

総合点
52pt

GOOD!

以下、DLC無しの本編のみのレビューです。
「Fallout3:Game of the Year Edition」をプレイ済みです。

○オリジナリティー
本作は「Fallout 3」の派生作です。
基本的なシステムや世界観は「3」と同様で、
その点ではオリジナリティーは高くありません。
しかし「3」をベースにしつつも多くの新要素または要素の改善が
行われており、特に以下の部分はオリジナリティーとして評価できます。
・勢力システム
　いくつかの勢力とプレイヤーとの間に好悪の関係があり、良好な関係の
　勢力ではいい待遇を得られ、敵対している場合は即戦闘状態になったり
　します。核戦争後の荒野の中でも徐々に再社会化してきている本作世界
　を表現するために、大きな役割を果たしているシステムです。どの勢力
　も完全な正義や悪ではなく、加担した勢力によって大きくストーリーの
　展開が変わるのも○。エンディングも多彩になりました。
・アイテム関係
　いくつかの雑アイテムを組み合わせ、銃弾や回復アイテム等が製作できる
　ようになりました。また、武器や銃弾についてのパラメータも追加され、
　装甲の厚い敵のための徹甲弾等、銃弾の種類が増加し、また武装に強化
　アイテムを装着できるようになりました。出来についてはBAD欄で述べる
　ことになりますが、前作と比較しオリジナリティーある要素としては評価
　できます。
・ハードコアモード
　喉の渇き、飢え、眠気のパラメータが追加され、他にもリアル寄りの
　調整がなされた高難易度モードです。水や食糧が貴重な、サバイバルな
　世界を味わいたい上級者向けですが、Falloutの世界はこちらの方が
　より正確に表現できていると思います。

○その他の改善点等
オリジナル部分以外にも、以下のような改善点があり、評価できます。
・武装の調整
　近接戦闘武器が強化され、十分メインとして使っていけるようになりました。
　また、重火器と軽火器がスキル上では統合され、使いやすくなっています。
・仲間関係
　いっしょに旅をする仲間について、さまざまな指示を出せるシステムが
　追加され、特に戦闘について細かく調整できるようになりました。
・非戦闘スキルによる会話選択肢
　本作は前作に引き続き、ポイント配分制のスキルシステムを採用していますが、
　スピーチや科学、修理のスキルが高いと、会話等で有利に展開できる
　選択肢が大幅に追加されました。上記の勢力システムと関連して、
　腕っ節だけでなく口先と技術で渡っていくこともできる、人間関係を重視した
　世界の表現として、良いシステムだと思います。

○グラフィック
こちらも前作を多くの面で承継していますが、
オープンワールドゲームとして水準以上であることはもちろん、
本作の荒涼とした砂漠やきらびやかなカジノ等々、世界の表現が十分以上に
できており、センスのあるグラフィックだと感じました。

○その他
高い自由度、世界観、スキルや特殊能力、戦闘のシステム等、「3」の良い点を
受け継いでいます。「3」はここが良かったのに……という改悪点は大きな部分では
ほとんど無かったと思います。
ローカライズは全編吹き替え、声優起用という厚遇です。翻訳はおおむね良好
ですが、誤訳や訳漏れも見られます。しかしこの規模の作品のローカライズと
しては及第点以上と言ってよいでしょう。

BAD/REQUEST

○フリーズ
前作からおなじみのフリーズも残念ながらパワーアップしているように
思えました。メインクエストクリアまで10回ほど経験しました。「3（GOTY）」
でもメイン終了まではそれほど気にならなかったのですが……。
主に戦闘中と、移動でのロードで発生し、対処はPS3の電源オフのみです。
「快適さ」について大きく減点なのはもちろん、いちいち中断させられる
ことで「熱中度」もダウンです。今の時間をわざわざ思い出させてくれる
作りですね。
関連して、フィールド移動中にやたらカクつくようになりました。
重い時だけでなく、敵も何もいない荒野でも、少し走ると定期的に、処理
落ちのように一秒前後ガクガクします。致命的ではありませんが、気になる
部分です。
なお、当然のようにバグもありますが、前作よりはマシな量と悪質さだと
思います。

○ロード時間
起動前とマップ移動にロードが入ります。起動前はしょうがないにしても、
移動のロードはもう少し短いと有難かったです。4、5秒のロードが建物に
入ったり出たりするたびに起こるので、移動がおっくうになってしまいました。

○新要素について
・アイテム関連
　GOODで述べたアイテム製作ですが、必要とされるアイテムを覚えるのが
　大変です。材料にも重量があるので片っ端から拾うわけにもいきません。
　覚えて拾うのが面倒で、メインクリアまで一つもアイテムを作った覚えが
　ありません。せめて材料には重さが無ければ……。
・銃弾、武器強化
　徹甲弾等の銃弾は種類は多くなりましたが、作るのが面倒なこともあり使う
　ことすらありませんでした。武器の強化にしても、武器ごとの選択肢は少なく、
　強化の自由度は高くありません。
・ハードコアモード
　序盤だけやりましたが、思ったほど水、食糧、睡眠関係は辛くありません。
　食糧も水もそのへんでけっこう売っており、武器を修理して売るとかなりの
　値段で売れるので、さほど辛い設定になっていないような気がします。
　ただ、戦闘関係の制限は、かなりハードなバランスになっています。

○その他不満点
・スキル関係
　上で述べた非戦闘スキルの重要性アップですが、逆に言うならこれらに
　だいぶ振らないと、話を進める上で大きな制約がかかってしまいます。
　楽に進めたいなら、スキルポイント配分の自由度が低くなるのもしょうがない、
　というのもわかる話ではあるのですが。
・ストーリー
　正直言って、本作における二大勢力「新カリフォルニア共和国（NCR）」や
　「シーザー・リージョン」は、Fallout世界にはあまり馴染んでいないように
　思えてしまいました。主にそれらの勢力が中心となって進むストーリーのため、
　クリアしても前作ほどの満足感はありませんでした。もう一つの重要勢力の
　あるニューベガスも、入ってみると割としょぼくて見た目が残念な感じ。
・マップ
　立体地形に未対応の平面マップ。科学技術に関しては、1970年代〜80年代
　の「レトロな未来予想図」がそのまま現れたようなFallout世界は魅力的ですが、
　ここはいい加減、現実的になんとかしてもらいたいところです。

COMMENT

「3」に引き続き、とても楽しめた作品でした。
前作のよい部分はおおむね引き続きつつ、追加要素と新たなストーリー・
マップを載せた作品と言ってよいと思います。
全体的には、「3」をベースにした超巨大MODまたはDLCという感じの作品です。
基本の部分は「3」とほぼ同じなので、前作経験者の方ならすぐに馴染める
でしょうし、ここが変わった！という体験も経験者ならではだと思うので、
前作プレイを推奨します。

ただし前作よりもフリーズやロードの不快さが目立ったのも事実です。
フリーズする作品なんて欠陥品だ！という方や、こまめにセーブするのが
面倒な方は買ってはいけません。オートセーブはありますが、フリーズして
再起動したらオートセーブのデータが消えていたことが一度あったので（笑）

ストーリーに関しては、前作の「ブラザーフッド・オブ・スティール（B.O.S.）」
や「エンクレイヴ」の連中は脇役となり、上で挙げた二大勢力と、ニューベガスの
支配勢力がメインとなって進んでいきます。現代（21世紀）の強権的なアメリカの
復活を彷彿とさせる「NCR」や部族連合の「リージョン」の戦いというと、アメリカ
開拓時代をオマージュしたのか？と思いますが、「リージョン」はネイティブ・
アメリカン部族とは似ても似つかない、古代ローマ帝国軍の格好をして奴隷制を敷いて
いる連中です。ストーリーを進めるにつれ、ニューベガス勢力も含め、「こいつらに
味方して本当にいいのか？　もっとマシな奴らいないの？」と思わせられる展開は、
よく考えられていると思います。ただ、BADでも述べましたが、どうもNCRもリージョンも
Falloutの世界観から「浮いている」感じが自分はしました。

あと、前作から引き続き、SFホラーな末路を遂げた各Vault探索の楽しみは健在
です。個人的には、前作からそうですが、Vault探索がやってていちばん楽しいです
（笑）

全体として、定価で買っても損はしない作品だと思います……ただし、フリーズを
我慢できる人限定で。廉価版そろそろ出ないかな、と思いつつ買ってしまいましたが
後悔はしていません。フリーズ問題を除けばBAD部分はおおむね些細なことと言える
ので、傑作「3」の派生作品の肩書きを堂々と名乗れる名作だと思います。
それを思うにつけ、つくづくフリーズを（できればロードも）なんとかできなかった
ものかとも思ってしまいますが、そこはここの点数で正しく評価されていると思うので、
よしとします。残念な部分もありますが、面白かった作品でした。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
メビさん [2011/10/31 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　659人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	2pt	2pt	3pt	0pt	1pt

総合点
45pt

GOOD!

※はじめに、Falloutシリーズ初プレイという前提でレビューします。
　本編のみの評価になります。DLCは含みません。

○戦闘システム
　好きな銃を選んで、狙い撃つ。まるでTPS,FPSのように戦うことが出来ます。
　使う武器次第で暗殺者、ランボー、爆弾魔など
　複数のプレイスタイルを体験できるところが面白い。
　キルカメラもあって、敵を倒したときの爽快感がとても心地いいです。

○V.A.T.S.
　TPS,FPSが苦手な人でも、コマンドタイプのRPGと同様に戦うことができます。
　敵の武器を撃ち落としたり、足を撃って移動速度を奪うことも可能。
　V.A.T.S.使用時のカメラワークはまるでアクション映画のワンカットです。
　このゲームのセールスポイントの一つだと思います。

○成長システム
　Fallout:New Vegasは、独自の成長システムも魅力の一つです。
　２レベルごとにPerksという固有スキルを取得することで
　銃のリロード速度の上昇、野生動物を味方にしたりできます。
　アレにしようか、コレにしようか悩んでる時間がとても楽しい。

○自由な旅
　好きな方向に進み、新しい場所を見つけて、お宝をゲットする。
　クエストをクリアするか、無視するか、あるいは町を滅ぼすか。
　オープンワールドならではの自由が一層ゲームを楽しくしてくれます。
　ストーリーを作るのは自分です。盗人も結構。救世主になるのも結構。
　好きに楽しむのがこのゲームのいいところだと思います。

○二週目、三週目以降がさらにおもしろい！
　このゲームの全体像を知るにはかなりの時間を要します。
　しかし、高い自由度のおかげで二週目からは前回とはまるで異なった
　遊び方ができるということが大きいです。
　所謂、自分ルールや縛りプレイが大好きな人にとって
　かなり遊びの幅があるゲームだと思います。

BAD/REQUEST

○フリーズ（快適度０の理由）
　このゲームをプレイする以上避けては通れない問題です。
　最終決戦に突入だ！　→　フリーズ
　やったー！クリアしたぞ！EDだ！　→　フリーズ
　冗談のように見えますが、良くあることです。
　これを承知した上でプレイすることを勧めます。
　オートセーブ機能があるので、３０分以上前に戻されることはありませんが
　こればっかりはさすがに擁護できません。
　因みに、今も修正パッチの配信が続いてるので今後も改善の見込みがある
　ということを付け加えておきます。

○淡々とした演出
　イベントシーンが用意されていないので、クエスト全般盛り上がりに欠けます。
　イベント進行中、NPC同士の会話や絡みが非常に少ないので
　NPCのリアクションが薄いという印象を受けました。
　リアルな目線でものごとは進行していきますが、進めるうちに
　だんだんマネキンにお使いを頼まれてるという気分になりました。
　プレイヤーの行動に左右されていく過程を楽しみたい人からすれば
　しらけるものが多くて残念です。
　この辺りがこのゲームが人を選ぶポイントだと思います。

○音楽
　個人的には、悲壮感漂うBGMもいいですが
　ジャンルの違う曲が欲しいと思いました。
　舞台の雰囲気にマッチしてるんですが、主張がない曲が多いと感じました。
　淡々とした演出と相まって眠くなります。

○鼻につく使いまわし
　広大なオープンワールドの宿命というべきか
　不自然に入れない建物が目立ちます。
　たとえ入ることが出来る建物であっても、構造の使いまわしが多いです。
　また、細かいところだと女性NPCの部屋と男性NPCの部屋の雰囲気が
　まったく同じで作りこみの甘さを感じました。

○雑なモーション
　もともとFPS視点で進行することを制作側が想定しているのか
　TPS視点で、PCが鈍器をただブンブン振り回す姿が
　お世辞にもかっこいいとは言えませんでした。
　銃撃戦をするにしてもカバーアクションがないのも痛いところ。
　打撃攻撃のバリエーションが増えていくことは素晴らしいと思いますが
　細かいところがおしい。

○微妙なローカライズ
　何喋ってるのか分からない部分がときどきあります。
　ところどころ音声ファイルの間違いも存在しています。
　吹き替え作業よりも分かりやすい翻訳文をお願いしたいところ。