FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー(評価)

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FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13) レビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2009/12/17
価格	9,240円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon(廉価版)
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ロールプレイングゲーム【廉価版】 ■ 発売日：2011/07/21 ■ 価格：3,990円

スコアボード

中央値: 60
難易度: 3.10
レビュー数: 451

スコアチャート

FINAL FANTASY XIII(ファイナルファンタジー13)レビューチャート

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【60点以上】
51.2%
【標準偏差】
21.78

ユーザーレビュー

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　564人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	5pt	5pt	3pt	4pt	4pt	1pt

総合点
76pt

GOOD!

＜グラフィック5点＞
・私はこのゲームよりグラフィックの優れているゲームに出会ったことがない。
・このクオリティでカメラ操作ができることが最初信じられなかった。
＜音楽5点＞
・今回音楽の担当の方が浜渦さんに変わり、特にFF9以前とは雰囲気が完全に変わった。
・今までのFFと一番違うのがボーカル入りの曲が多いこと。FFらしさというのは無いが、綺麗な曲が多かった。
＜熱中度3点＞
・ネタばれに対する恐怖がモチベーション、熱中度になったいたと思う。（結果として今回ネタばれには出会わなかった。）
・よく言われる一本道であるという批判もグラフィック、音楽のために全く気にならなかった。

BAD/REQUEST

今回のFFは、戦闘が面白い。しかし、ゲームクリア後にプレイできる戦闘と、新規でゲームをするときにできる戦闘とではできることが圧倒的に違う。
具体例として
・最終的にはパーティ３人でプレイするのだが、序盤、中盤は２人を操作することが多い。
・序盤にレベル上げをしても、最終的に経験値のインフレが大きすぎ全く意味がない。

開発側としては徐々にできることを増やしてゲームに惹きつけようとしたのだろうが、それが逆に我慢できないユーザーを生み出している。

よく言われる一本道RPGだという批判はそこまで大した問題ではないと個人的には思う。

COMMENT

しっかりエンディングまでプレーした結果非常におもしろいゲームだったと言える。
ただこのゲームはエンディングまでプレーすることを大前提に作られていると考える。確かにクリア後やりこみ要素が多く、私は本当に楽しかった。しかし開発側の、プレーヤーをエンディングまで飽きさせないぞという姿勢がとくに序盤感じられなかった。序盤我慢する時間が圧倒的に長く、そこを我慢できる方、一気にプレーできる時間のある方には何よりもおもしろい作品だと思う。しかし飽きっぽい方はお金の無駄になることが見えている。今では音楽などもyoutubeなど聞きやすい環境にあるので、是非大丈夫そうだなと思える方にやってほしい。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
kinoさん(レビュアー情報) [2010/02/07 掲載]

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　635人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	5pt	2pt	3pt	2pt	4pt	3pt

総合点
62pt

GOOD!

グラフィックは文句無しに素晴らしいです。これまでプレイしたPS３タイトルの中でも飛び抜けてますね。キャラクターの肌の質感から激しい戦闘のムービーに至るまで、まるで映画を見ているように楽しめました。スノウの無精髭は必見です。

個人的にはスノウの熱血漢ぶりが好きでした。「ヒーローは不滅だ！」という台詞が特にお気に入りです。なんかスノウの生き様を見てるだけで元気になります。

やり込み要素も武器の改造に加え、モンスターを狩る６０以上のミッションが用意されていて、長く遊べました。

システムもかなり快適です。さくさく進めました。

BAD/REQUEST

まずストーリーが楽しめませんでした。私はストーリー重視なんですが、一言で言うと「大人なテーマを設定した割に薄っぺらい」という印象です。

キャラクターごとに「絶望と希望」「復讐と贖罪」といった重いテーマを設定しているように見受けられますが、キャラクターに感情移入できないため、そのキャラが抱えている苦悩がどうして解決したのかが理解できません。一応論理的には意味が分かるんですが、感情的には理解できない感じでもやもや感が残ります。
重いテーマを設定するなら、もっと苦悩に対する答えの出し方の演出やキャラへの感情移入を考えた方がいいのでは？というのが率直な感想です。

主人公のライトニングなんかは特に感情移入できませんでした。勝手に独りで暴走して勝手に独りで解決しちゃいましたし・・・。しかも抱えている苦悩が解決に至までの心の変化をプレイヤーに体感させるみたいなやり方ではなく、突然「私が間違っていた」です。ついていけませんでした。ファングに至っては、苦悩に対する答えの出し方が論理的にも意味不明です。なぜあんなに葛藤していたのに、次のカットではもう解決しちゃってるんでしょうか？

また、物語の大半が「ちょこっと進んではイベント」の繰り返しです。一本道ストーリーは好きなんですが、さすがにこのイベント頻度はやりすぎです。イベントが多い割になぜキャラクターに感情移入できないんでしょうか・・・。

個人的に楽しみにしていたプレイヤーキャラ同士の恋愛要素も皆無に等しい事が分かり、エンディングだけを楽しみに進めました。ですが、エンディングは意味不明です。物凄いご都合主義です。

戦闘システムは良くも悪くもないですが、戦闘中の戦略に当たる「オプティマ」を、キャラを変えるたびにいちいち変更しないといけないのはいただけませんでした。難易度が高いのでキャラを使い分ける必要性が高いんですが、一時的に戦闘メンバーを入れ替え、また元のメンバーに戻すと最初からオプティマを設定し直さないといけません。かなりめんどくさいです。戦闘参加キャラの組み合わせに応じてオプティマを固定できるようにしてほしかったです。

音楽はテーマソング以外印象に残りませんでした。

COMMENT

FFのナンバリングタイトルは１と３以外全てやっているFFファンですので、もちろん即決で購入しました。かなり期待していただけに肩すかしをくらった感じです。その期待感とのギャップゆえにBADの項目が多くなってしまいました。FFクラスの商品なのになぜストーリーがこんなにもお粗末なのか・・・。どうしても傑作だったFF７やFF１０とかと比べてしまう自分がいます。

でも、FFとしてではなく普通のRPGとして見ればそんなに悪くはありません。一本道ストーリーが好きでグラフィック・やり込み重視で、後の要素はあまり気にしない方は普通に楽しめるのではないでしょうか。

個人的に何一つ印象に残らなかった１２よりは格段によくなったと思いますので、懲りずに次回作に期待したいと思います。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
shiba-midohさん [2010/02/01 掲載]

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　590人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	4pt	3pt	0pt	2pt	3pt	4pt

総合点
39pt

GOOD!

先に前置きをしておきます。私はFFに関して１，４，５，６，７，８，１０，ディシディア、１３を経験しています。１３は一か月かけて６０時間でクリア、今はミッションをしつつ大平原を散歩する暇人です。一応、成人です。

まず良い点ですね

[グラフィック]
言わずもがな、グラフィックは最高級。さすがFFというレベルです。トレーラーを見ても分かる通り細かいとろまで良く作りこんでいて素晴らしいですね。

[キャラクター]
個性的なキャラがそろっています。それぞれ性格とかしゃべり方は癖がある者もいますが個性があって良いです。サブキャラにもレインズやロッシュ、バルトアンデルスなどそれぞれの信念を持ったキャラがいてとてもいいです。ただ、言うならば、もっとエピソードが欲しかった。ライトニングとスノウ、セラの過去話やサッズとホープの家族のエピソードはあっていいのですが、少なくて薄い内容です。あとはレインズとの絡みが個人的には欲しかった、
お気に入りはレインズとその部下、ロッシュですね。→すべてサブキャラ(笑)
あと声優は素晴らしいです。過去のFFを連想させるセリフ（エアリス）もあって、声に関しては◎です。

[音楽]
今回は植松さんじゃないんですね。でも、なかなか良い曲でした。戦闘の曲や始めのOPなどは心に残る曲でした。しかし勝利のファンファーレが無いのは不満点。あって欲しかった。
また欲を言えば、ファイナルファンタジーのテーマともいえる曲を流してほしかった。ディシディアのEDでもあり４の旅立つときに流れる音楽。

[物語の設定]
ファルシやルシなど専門的な用語が多くて最初は意味がわからないです。しかしコクーンという言葉の意味や、パルスとコクーンの対立などの設定は良かったです。あくまでも設定です。これに関しては後述します。

BAD/REQUEST

では悪い点に移りましょう。
正直に申し上げますと、悪い点のほうが多いですね。

[戦闘]
１．オプティマによる戦略
これはオプティマをどう捉えるかですが、正直面倒くさいですね。最初のうちは面白いかなぁと思えるのですが、オプティマを変えないと回復ができなかったり強化できなかったりするのは如何かと。

２．ブレイク機能
これが厄介です。ブレイクがあることによって敵は自然と堅くなりHPが半端なく多くなります。ブレイクを導入するから敵があんなに強くなったのでしょう。大体、雑魚敵でHP１００万とか普通ないでしょう。そして、ブレイクしないといけないという作業感がでてしまいます。このせいで戦闘が楽しいというよりは、面倒な作業だなぁと感じてしまうんです。

３．敵HP表示
ライブラすれば自然に分ってしまうHPなんですが、メーターが表示されているのは如何かと。あとどれくらいで死ぬと分るのは一種の親切心なんでしょうが、これも作業感を助長させる要因でしょう。

４．弱体系魔法
虚弱（ダル）はいらないです。行動不能になるんですが、これを雑魚敵はおろかボスまで使うというね。非常にイライラします→個人的な感情ですが。
あとはデスが厄介です。操作プレーヤーが死んだらゲームオーバーなのにデス機能は無でしょう。

５．TP機能
召喚やフルケアを使うときに消費するTPですが、これを導入するならMPを導入してほしい。まぁたしかにATB形式になったので魔法を使うにもメーターの消費だけでいいというのは分るのですが、MPがないのはねぇって感じです。しかも中々回復しない。

６．上級魔法の意味
ファイガとかブリザガはATBで３消費します。これが15000ダメージとすると、ファイアはATBで１消費し7000くらいのダメージを与えます。ファイガ一回よりもファイア三回のほうが効率がいいわけです。上級魔法は広範囲に攻撃できます。複数敵がいれば使う意義はありますが、ボス戦では上級魔法の使用意義がありません。だからボス戦の迫力がなくなります。これは私だけかもしれませんが、カッコイイ技を使って大ダメージを与え美しく勝つのが戦闘の醍醐味だと思うんです。低級魔法を使わないというのが好きなんですが、FF１３はどうもそこが私の感性に合わないようです。ライトニングのシーンドライブやホープのラストリゾートも意味ないですもんね。ってか普通にホーリーとフレアを作ってください。

戦闘に関してはまだまだありますが、正直書ききれないです。次に移ります。

[召喚獣]
物語の設定上、召喚獣はかなり重要ですよね。その設定は良かったんですが、あのヴィジュアルは何なんでしょう？やけに機械的というか。まぁファルシも機械的だし仕方が無いんでしょうが
・・・ぶっちゃけ、かっこ悪いですね。特にドライビングモード。車とかバイクとか・・・言葉は悪いですが幼稚な感じがします。普通にファンタジーに出てくる獣が好きなんですが、ここも私の感性に合わないみたいで。ガンダムや○○戦隊的な感じがしてどうも嫌でした。

[マップ]
よく言われている一本道ですね。良し悪しあります。分り易くもあれば面白くないという意見も。私的には前者なんですが、これはあまりにも一本道すぎる。まぁ見られない景色があると思えば製作者も余分に作りたくないのでしょうかね。あとは敵とぶつかったらエンカウントするクロノトリガー的なシステムは好きなんですが、マップが狭いためにあまり意味を成しません。リザーブスモークは良かったです。ですが、総合してマップは悪い点にいれさせていただきます。

[物語の自由度]
これも悪いですよね。１１章でしたっけ？後半まで一切自由が利かずレールの上を歩くだけの物語。ルシという立場なら当然なのかもしれませんが、果たしてRPGと言えるのか。RPGの定義は知らないですけど、正直面白くないです。街がなくて宿屋も道具屋もなく冒険の準備を整える醍醐味がまったく味わえない。プレイの途中、なんのゲームしているんだっけ？と疑問になってしまいました。

[ギル]
敵を倒してもギルがもらえません。アイテムが揃いません、改造もできません。ダンジョンの前にアイテムを準備万端にしたり装備を最強にしていこうというRPGの醍醐味がまったく味わえませんよね。
なんだか映画を見るために面倒な戦闘をしているという印象しか残らないですね。
救済処置としてアダマンタイマイやアダマントータスがいますが、終盤ですし強すぎてデス戦法しかないのが難点。

[クリスタルリウム]
簡単にいえばスフィア盤です。スフィア盤は個人的に好きでした。しかも今回は個性がしっかりとあって、全員同じになることはありません。
ですが、正直面倒です。さらに上げるのはHPと物理攻撃力と魔法攻撃力です。あれ？防御力は？素早さは？っと思う方が多かったのでは？素早さはATBで同じですから必要ないにしても防御は必要でしょう。おそらく攻撃力と防御力は連動しているか、防御力自体がなくてダメージ一定の可能性があります。そこで面倒さを省くくらいならレベル制に戻してくださいと言いたいですね。
しかも、制限があって物語を進めないと解放されません。ボスに備えて、今日は一日レベル上げしようっていう計画とかできませんよね。

[ラストダンジョン]
結局、あそこででてきたウィザード的なのは何だったんでしょう？なんかでてきて、ダンジョン変形させて敵と戦わせて・・・解説無だし、あれはなんだったんでしょう？まぁ意味不明なことが多すぎてすべてが悪く見えてしまいますが。
ラスボスに関する記述は伏せておきますが、微妙です。

[物語]
先に申し上げた通り、設定は良いです。が、物語全体が薄っぺらですね。それこれも会話が少ないからでしょう。キャラが何を思い、何を経験してきて、これから何をするんだっていう全ては映像と会話で構成されます。でも会話が短く、何やら意味のわからない言葉（専門用語ではなく例えなど）を連発して世界観が分りません。スノウだったらヒーローになるだとか、ファングだったら奇跡が得意技だっとか、それぞれのキャラのテーマ的なのを連想させる言葉ばかりで表現しようとしてますよね。ライトニングは何やら抽象的なことばかり言ってますし。製作者側が、この場面で前に言ったこの言葉を使おうってことばかりに気が向いていて、物語自体をプレーヤーに理解させようという配慮が全くないです。確かにメニューに解説はあります。でも、あんなものを読んで物語を知っても面白くないです。私たちは映画が見たいわけでも小説が読みたいわけでもなく、ゲームがしたいんです。
あと、最初からファング以外のキャラが揃っていて、何の疑問も会話もなくセラのもとに集まってルシになるってのは現実的におかしくないでしょうか。まぁゲームですからいいんですけど。
また矛盾が多いですよね。まぁ多少は仕方ないんですけど、ライトニングにしろホープにしろ、主張を真逆に転換したり、自分から巻き込まれて巻き込むなとか。そんなに言うならスノウを追いかけずに泣いてればよかったんじゃね、ホープさんよ。まぁ物語を作っていくうえでは仕方ないんですが、もう少し上手く作れたんじゃないんでしょうか。

[ミッション]
皆さんは違うかもしれませんが、私はこれが好きになれない。ただ敵を倒すだけのミッションでイベントでもなんでもない。ここに力を入れるくらいなら、街を作ってイベント増やしてほしい。

COMMENT

まとめですね。

レビューでは、FFとしてでなければ酷評ではないと良く言われていますね。でも、私が思うにFFとしてでなくても、酷評だと思いますよ。クリアしても感動しませんでしたしね。
それにFFとして出す以上、一定の水準をクリアするという覚悟と緊張感を持って作ってほしいものです。
今までのFFと比べると、最も面白くなかった作品です。普通は私は二回目、三回目するんですが、今回は絶対しないです。というか売るかもですね。

一応、私の嗜好を少し述べさせてもらうと、FF６、４、７、１０、１が順に好きですね。
冒険のようなファンタジーが好きです。

まぁ、今回の１３がFFとしてスクエニが出したのであれば、文句はありません。買って後悔はしてないですが、残念ではあります。
これからのスクエニの活躍に期待しつつも、スクエニというブランドから少し距離を置こうかなぁっと考えてしまう作品でありました。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
レインズさん [2010/02/01 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　581人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	5pt	5pt	4pt	4pt	4pt	3pt

総合点
83pt

GOOD!

・グラフィックス
RPGでは飛び抜けてハイエンドなクオリティです。1080pのフルHD解像度対応で、画質は目を見張る程鮮やか。ムービー部分はCG映画と比べても遜色が無い程の圧倒的なクオリティで文句ナシ。ロケーションの作り込みも素晴らしく、光の表現、影の陰影、床に映り込む反射等、その場の空気や風を感じられる程非常に細かい所まで表現されています。キャラクターの服装の質感も超リアルで、表情や人の顔の動きも人間の動きそのものです。そしてリップシンクが有り得ない程完璧。これまでのゲームではイベントシーンの口の動きに違和感を感じる事が多々有りましたが、FFXIIIでは舌の動きまで完璧にシンクロしています。よってグラフィックは大満足の満点です。

・音楽、音響
グラフィックスと共に前作より大きく進化している部分です。音響の迫力は映画そのもの。オーケストラを多用したサウンドや先鋭的な打ち込み曲も素晴らしく、普通のRPGとは格が違うな、と素直に思いました。ボーカル曲も世界観とマッチしていてとても良かったと思います。メインテーマ、誓い、閃光、死闘、動乱のエデン、リアレンジされたチョコボのテーマ等、耳に残る良曲が非常に多いです。音楽は歴代FFでも3指に入る出来だったのでは無いでしょうか。よって満点をつけました。

・バトルシステム
一新された戦闘システムは『過去最高』と言っても過言では無い程素晴らしい出来でした。新ATBにより非常にスピーディーで爽快感溢れるバトルはまるでアクションゲームです。そしてオプティマシステムとブレイクシステムによって戦略性溢れるバトルを演出しています。召喚獣のドライビングバトルも超爽快。今回戦闘中は操作キャラを変更する事が出来ないのですが、AIが非常に賢い為、ストレスを感じる事無く快適なバトルを楽しめました。そして敵によって有効なオプティマが全く異なる為、「コイツはこういう攻撃をしてくるからこのオプティマで対処してからこのオプティマでチェーンを繋げて…」みたいな感じで敵によって対策を考えながら攻略するのがとても楽しかったです。MPが無いので出し惜しみする事無く1回の戦闘に全力で望めますし、気軽にリトライ出来るので、RPGにありがちな「作業感」をほとんど感じる事が有りませんでした。そしてそれに見合う難易度の敵が多かったのもGOODです。

・オートトーク
完全フルボイスのFFXIIIはテキストのみの会話が一切無く、全てボイス入りだった事も挙げておきます。近づくだけで勝手にNPCが喋ってくれるオートトークは斬新でした。ボタンを押す必要が無いので快適ですし、臨場感も向上します。これはむしろ今後の他のRPGに真似して欲しい部分です。

BAD/REQUEST

・ストーリー
６人の主人公全員にスポットライトを当てる形で進行して行く本作のストーリーですが、半ばプレーヤーが置いてけぼりで話が進んで行く為、メニュー内のオートクリップで説明を補完しないと全く話についていけません。そして、本作では主人公達の人間背景を回想シーンで補完しているのですが、その回想シーンの意味も本作のスピンオフ作品の小説「FFXIII EPISODE ZERO」を読まなければ理解出来ないでしょう。ただ、話の内容自体はそこまで悪い訳では有りません。小説を読んだ上でオートクリップでストーリーを補完ながらまったりと進めて行けば、ドラマチックなストーリーを楽しめると思います。但し、楽しむ為にユーザーにそこまで強いているのは不親切だと思いました。

・ギミックの少なさ
これまでのFFが楽しかった大きな要因として、マップのギミックの多さや、遊び心溢れるミニゲーム、サブイベントの豊富さ等が挙げられると思いますが、このFFXIIIではその部分が完全にスポイルされてしまっています。グラフィックスや音響、バトルシステムの進化とは反対に、退化している部分だと思います。そしてRPGでは必要不可欠な「街」が１つしか無い事も残念に感じました。確かにストーリー上主人公達は「世界の敵」となってしまう為、これまでのFFにあったほのぼのとした街や都市の雰囲気を楽しませるのは難しかったのかもしれませんが…ロケーションのギミックの少なさ、恒例だった作り込まれたミニゲームが無い事、序盤〜中盤エリアにパーティが揃ってから戻れない事等は完全にBADです。逆にそこまで作り込まれていたら名作になっていたと思うだけに、残念でなりません。

・成長要素
本作は従来のRPGにありがちなレベル制を廃止し、FF10のスフィア盤、12のライセンスボードの様な、「クリスタリウムシステム」という独自のシステムを取っているのですが、このシステムにするならもう少し成長の自由度を高めて欲しかったです。具体的にはステータスのパラメーターで「物理防御」「魔法防御」「属性耐性」「すばやさ」等、もっと細かく成長要素を作って欲しかった。そしてストーリーを進行させないとキャラも成長させられない制限は要らなかったと思います。成長の幅をもっと細かく分け、スフィア盤を進化させた様な自由度の高い成長システムにして欲しかったです。そして召喚獣にも成長要素が欲しかった。召喚獣バトルがとても楽しいだけにとても残念でした。あのバトルシステムで、召喚獣を自由に成長させたり、新しいアビリティを覚えさせたり出来たら最高に楽しいと思うんですが…

COMMENT

今後プレイされる方には事前にスピンオフ作品の小説を読む事を強く推奨します。小説を読んだ上で始めれば、キャラクターの背景が分かり易いのでストーリーも楽しめると思いますよ。

上記の通り、良い部分も悪い部分も有る本作ですが、私は充分楽しめました。現在はプレイ時間140時間で9割方トロフィーを集める程やり込んでいます。

FFXIIIは解像度1080pのフルHDに対応しているので、今後プレイする予定の有る方は、是非フルHD対応テレビでプレイしてみてください♪

普通のRPGでは楽しめない、圧倒的なグラフィックスと進化したバトルシステムはプレイして損は無いですよ♪

プレイ時間：100時間以上(クリア済)
martさん [2010/02/01 掲載]

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　570人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	5pt	4pt	4pt	3pt	4pt	5pt

総合点
76pt

GOOD!

グラフックは他の追随を許さないほど凄いです。特にキャラクターは毛穴までみえるほど、細部にわたって描き込まれています。

音楽は植松さんではないので、FFらしさはありませんが、世界観にとてもよく合っていました。
通常戦闘音楽は聴けば聴くほど好きになるスルメのような曲で、感動的な場面では、しっかりと感動的なBGMが流れて、ストーリーを盛り上げてくれました。

戦闘システムは、今までに無い、画期的なものです。
手放しでは褒められませんが（悪いところに記載）、スピーディーで緊張感があり、かっこよさもかねそろえていました。FF13は戦闘がゲームの大部分を占めているので、このゲームのオリジナルティは高いといえます。

世界観がしっかりしていて、壮大なスケールの物語を味わうことができます。

難易度が非常に高いため、キャラクター成長させるのが楽しいです。

ロード時間は気になりません。

BAD/REQUEST

バトルメンバーを変えると、オプティマをセットし直さなければならないところ。

「たたかう」コマンドが便利すぎるので何かリスクがあればよかった。

操作キャラが戦闘不能になると、即ゲームオーバーになる。
ゲームオーバーになってもすぐにやり直しはできますが、これは微妙だと思います。一撃死したりするとさすがに萎えます。

プレイ時間は長いけど、ストーリーが短いので、物語に深みが足りません。ストーリー自体は悪くないのに、非常にもったいないです。

COMMENT

面白かった。
しかし、FFの最新作としては少し違うな、というのが正直な感想です。
ドラクエも、FFも、最後の戦いに挑むときは、「ついにここまできた！」と思わせる物語の長さがほしいものです。
この方向性も悪くないけど、FF15では一度原点を振り返ってみてほしいと思います。
次回作も期待してます。

プレイ時間50時間

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
nuwaaさん [2010/02/01 掲載]

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